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「一人ひとり」という表記法
「ひとりひとり」は「一人ひとり」というふうに表記されることが多いようですね。 きのうも、電車のなかで「生徒一人ひとりの個性を尊重した授業」というような吊革広告をみかけました。 この漢字仮名まじりには、なにか法則のようなものがあるのでしょうか。
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すべては読者のため、読みやすくするためです。そういう表記を強制する出版社もあります。 「一人一人」とすると、まず読めないですよね。おどり(々)もものによっては避けて「人々」を「人びと」とするものがあります。どっちが見やすいかは自明です。 新聞系のスタイルブック(表記統一辞書)を読むと理解しやすいかも。大きい図書館にあります。基本的に独自ルール(新聞には表外字に気を遣うという特徴があります)が、ベースは「読みやすさ」ですよ。
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- gekkamuka
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もともとこの「一人一人」は古文では名詞の用法だったものが、やがて副詞として意味も変わりながら用いられているのではないでしょうか。 1)一人一人(ひとりひとり/ひとりびとり):どちらか片一方。(only one) 2)一人一人(ひとりびとり/ひとりひとり):順に、一人ずつで。(one by one) 3)一人一人(ひとりひとり/ひとりびとり):その人ごとに、めいめい。(each) また「くりかへし記号の使ひ方(をどり字法)(案)」http://www.bunka.go.jp/kokugo/frame.asp?tm=20041121231617 にありますが、<同の字点(「々」符号)>は「漢字一字を代表する」として、その用例中「(4)一歩々々」「(5)双葉山々々々」のように異なる二字以上の組み合わせが重なる場合には、いたずらに難解度が増すからか、訓読みの重なる場合には「1歩1歩」と踊り字を避けるか、もしくは一挙に「ひとりひとり」とかな書きするか、それともその中を取って「一人びとり/一人ひとり」と表わすのが分かりやすいということなのでしょうか。
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ありがとうございます。うれしいです。 古語では名詞の用法だった、というのは盲点でした。視野がぐっとひらけるようです。 ちょっと調べたところ、古今和歌集に、 思ふどちひとりひとりが恋ひ死なば誰によそへて藤衣きむ (巻第十三・恋歌三) という歌があるようですね。せつなくなりました。 感謝します。
お礼
ありがとうございます。うれしいです。 読みやすさ、だったのですね。 専門家のかたから明快なお答えをいただいて、頭のなかがすっきりするようです。 スタイルブック、こんど図書館にいったときに閲覧しようと思います。 感謝します。