通常、渋みの本質はタンニン類であるといえます。
植物に豊富に含まれるフラボン(フラボノイド)という化合物があるのですが、CMなんかで聞かれたことがあると思います。このフラボン類が少しだけ変化したものがタンニン類という成分です。
木の葉が緑色のときはフラボン類が沢山ふくまれているのですが、褐色になったときには、そのフラボン類がタンニン類に変化しています。というより、タンニンに変化したために茶色になったといった方が良いのでしょうか。
タンニン類は収斂性という作用を持っています。主として下痢止めなどに応用される作用ですネ。あと、口中清涼剤としてもよく用いられています。
タンニン類はポリフェノール化合物の一つであり、これは、内分泌攪乱物質としても知られています。内分泌攪乱物質とは、ホルモン類似の作用を人体や動物に対して示す物質で、環境中に微量濃度で存在するものを環境ホルモンの名前で呼んでいますネ。ですから、毒性というかマイナス作用としては、内分泌攪乱による様々な弊害が出る恐れがあるということです。
最近の医学・薬学系の世界では、ポリフェノール類のSOD様活性(スーパーオキシドジムスターゼ類似活性)による活性酸素の阻害というプラス作用よりも、内分泌攪乱というマイナス作用が注目されており、現在、多くの化合物について研究が進められているところです。
乳幼児の場合はできるだけ摂取しない。大人でも摂取は適量にとどめるというのが、現在できる回答ですネ。
kawakawaでした。
お礼
下の回答者様の回答を見て、今度渋柿でも食べてみようかなと思っていたのですが、考え改まりました。 私もみなさんのご意見を参考に 渋みを適量に摂取したいともいます。 内分泌撹乱物質という語は以前聞いたことがあったのですが、わかりやすく説明していただいたおかげで、 理解できました。 ありがとうございました。