まず,圧縮率の定義からいきましょう.
圧力を P から P+ΔP に変化させたとき,物質(質問だと水)の体積が
V から V+ΔV に変化したとします.
このとき
(1) -(1/V)(ΔV/ΔP)
を圧縮率と定義します.
つまり,圧力変化 ΔP に対して体積変化 ΔV がどれくらいあるかですが,
もとの体積が2倍あれば変化分も2倍になりますね.
元の体積によらないように V で割っているのです.
頭の負号は,ΔV が負の値だから(圧力かければなんでも体積は減ります),
圧縮率の値を正にするためです.
さて,V と ΔV の単位は同じですから,これは分母分子でキャンセルします.
したがって,圧縮率は,(圧力)^(-1) という次元の物理量です.
圧力の SI 単位 (MKSA 単位)はパスカル(Pa)ですから
圧縮率の単位は (Pa)^(-1) です.
理科年表で (GPa)^(-1) となっているのは,(Pa)^(-1) であらわすと,
数値が非常に小さくなって扱いづらいからです.
sesame さんの数値の 20℃ 1気圧で 0.45 (GPa)^(-1) ということは,
0.45×10^(-9) (Pa)^(-1) = 4.5×10^(-10) (Pa)^(-1) です.
SI 単位系の立場からは Pa が圧力の単位ですが,気圧も実用上はよく使われますね.
体積弾性率と圧縮率とは逆数関係にあります.
したがって,体積弾性率の単位は Pa です.
お礼
詳細な説明ありがとうございました. 非常に分かり易かったです.