こういう基礎的な問題は、このごろ考えていなかったから、現役の研究者からは摘発(^_^;)・指摘されるかも知れませんが・・・・。
専門研究者の方の答えがあるかと思って、いつもは見ないのですが、ちょっと他の方のも拝見しました。
ちょっと違うかなとは思えますが、一般的な答えは既に出ているようですので、違う面から見てみます。
>なぜ寒いと風邪をひくのでしょうか?
⇒人体・動物はそれぞれ一番最適な温度帯に体を維持しています。
それはなぜか・・・・人体は化学工場の様に高温・高圧でエネルギーを作ったり、物質変換を行っていません。
では、なににより行っているか・・・基本的にはエンザイムによりおこなっています。
で、此のエンザイムは作動温度範囲が極端に狭いのです。
だいたい36度後半から37度程度が一番働きやすい温度ですので、その範囲においておきたいのです。
で、風邪の原因は多くがvirusですが、一部のbacteriaやマイコプラズマやクラミジアも風邪症候群を起こします。
これらはまだまだ進化していないので、人体に寄生しても一緒に楽しく暮らすことが出来ないのです。
細胞内の寄生体で進化しているのは、ご存知のミトコンドリアです。これは元々は他の細胞でしたが、人類の細胞と(他の動物もらしい、獣医さんがいれば答えてくれるでしょうが、多分同じでしょう)適合して、お互いに助け合っています。
で、此のミトコンも温度が重要で、体温を一定に保ってあげないと働かない、役には立つが、わがままな同居人・細胞なのです。
で、体温を一定温度に保ってあげないと、人類の唯一のエネルギーであるATPを作ってくれなくなります。
すると、免疫細胞も働けなりますから、病原性微生物に体を乗っ取られて行くのです。
こういうミクロの世界でも弱肉強食の世界があるのです。
これらももっと進化すると、ミトコンほどでは無いでしょうが、腸内微生物程度にはなり、一緒に暮らせるように成るのかも知れません。
で、病原性微生物の体内への入り口は、皮膚からと言うことはまずありません。
普通は粘膜の部分・・・鼻腔内、咽頭喉頭部やこのごろわかってきたのでは、胃腸内腔からも体内に侵入して来るそうです。
(鼻腔・口腔から肛門までは厳密には体内ではなく、皮膚の続きです)
鼻腔内・咽頭喉頭部は気温が下がると、乾燥して粘膜がバリアー機能を発揮しなくなります。
で、皮膚と違い、ミクロの生物が入りやすい穴のあいている、粘膜部が丸出しとなると、其処から入ってしまうのです。
勿論粘膜部にはIGA(免疫グロブリンA)が主になり、微生物類から人体を守っていますが、此のエネルギーの体温低下で作られなくなり、弱くなってしまうわけです。
で、医学書には
風邪・Common coldは身体を突然寒気に暴露したり、濡れたまま放置したりしたときに惹起する呼吸器系の炎症性、そのほかの疾患の総称・・・・となっています。
で、原因は
意見が種々別れ、伝染することによりウイルス説を唱えるもの、抗ヒスタミン剤の効果によりアレルギー説を唱えるもの、体温の分布の不均衡により起こると説明しようとするものなどがあるが、おそらくこれらが総合して起こるのだろうともかかれています。
なんだかわからないわけです。(^_^;)
そのためインフルエンザ以外に風邪症候群と言うものがあるのです(インフルエンザは激症ですので、一応別格で、風邪症候群とはくしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰、発熱・頭痛・全身倦怠感・食欲不振などの全身症状同伴する点が同じなので一括してかぜ症候群
と呼んでいます)
で、今は不明ですが、これら病原性微生物が居なかった場所・・・南極では寒いのに風邪には掛からなかったそうです。今はもって行っているので、掛かるらしいが・・・。
此の風邪症候群の症状は、他の色々な重要疾患の初期の症状と類似しているため鑑別診断が重要となります(例えば、肺がんと肺結核、クループ、風疹、麻疹、髄膜炎や多くなっているアレルギー性鼻炎などなど沢山あり、医師はこれらを一瞬で診断するのです(^_^;)。
まあ、此の程度の基礎知識を知った上で、
考えると、全部答えがわかると思います。
お礼
みなさん回答ありがとうございました。 大変参考になりました。 風邪をひきやすい体質なので、この冬はみなさんの回答を参考にしながら乗り越えていきたいと思います!