- ベストアンサー
回転を止める為に必要な把持力について
1300N・mmのトルクで回転しようとするφ28の丸棒を500Nの力でクランプした場合、回転を止める事は出来ますでしょうか? よろしくお願いいたします。 ※OKWAVEより補足:「技術の森( 開発・設計)」についての質問です。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
500Nの力で「クランプ」と記載なさっている言葉からの印象では、下図のように挟み込むように力を加えるような印象があります。 このような構成であれば、対向する2面の摩擦力が作用するので、1面に力を加える場合に比べて、より確実にブレーキを掛けて静止させることができます。 注意を要するのは、摩擦係数をどの程度に見積もるかです。摩擦係数は条件によって大きく異なります。 確実に止めることを目的とするブレーキであれば、クランプ力が十分かどうかを検証する場合の摩擦係数は、バラツキの最小値を適用することが適切でしょう。 仮に、軸・ブレーキシューの材質がともに軟鋼と仮定して、次のURLの表1「同じ材料どおしの摩擦係数」を参照すれば、0.14程度に見積もることがよさそうに思います。 https://www.fem-vandv.net/a25.html ブレーキシューが片側の場合、500N×0.14×14mm=980N・mm程度のブレーキトルクが見込めます。駆動トルク1300N・mmより小さい値なので、回転を止めることができない可能性があります。 両側のブレーキシューで挟み込む場合は、上記の2倍のブレーキトルクが見込めますので、確実に回転を止めることができるでしょう。 なお、水や油が付着すると摩擦係数は0.14よりも低下する可能性があるので、適切にリスクを見積もることをお勧めします。
その他の回答 (3)
- lumiheart
- ベストアンサー率47% (1141/2405)
- ohkawa3
- ベストアンサー率59% (1508/2538)
摩擦係数の見積もりについて 日本の鉄道で、最大の勾配があるのは箱根登山鉄道で、その値は80‰と言われています。この数値からすれば、雨天などの水がかかる環境条件でも、摩擦係数の値として0.08は確保できることを設計根拠としているよ思います。 なお、レールと車輪の摩擦だけに頼り切っているのではなく、緊急ブレーキとして急勾配線用の直接レールにブレーキシューを押しつけるブレーキを搭載しているそうです。鋼と鋼の組み合わせではなく、摩擦係数の大きなブレーキシューを緊急用として準備しておくことで、リスクを回避しているのだと思います。
- are_2023
- ベストアンサー率32% (987/3028)
Φ28の丸棒に1300N・mmのトルクなら棒の表面の力に換算すると 1300/14=92.8N クランプと軸の摩擦力を摩擦係数0.3で計算すると、500×0.3=150N 92.8N<150N なので回転を止められる