世襲議員は他に取柄や使い道がないから世襲議員なのか
概要
世襲議員は議員以外の職業では全く役に立たず、消去法的に議員を職業としているのか?
詳細
お世話になります。詳しい方、回答をお願いします。
政治改革や選挙の仕組みの話題のたびに、「世襲議員問題」が取り上げられます。
世襲議員を支援する人たちは口々に次のような擁護発言、肯定的発言をします。
曰く
「余人をもって代えがたい」
「先代を超える立派な人物」
「この地域の支援者、党員がみな後継立候補として認めている」
「この地域の事をよく理解している」
「わが政党内にほかに立候補者がいなかった」
などなどなど・・・・
世襲議員本人たちも次のようなことをのたまいます。
曰く
「幼い頃から父が政界で活躍している姿をみていたので、他の一般人よりも政治の世界を身近に感じていた」
「父のそばで秘書として仕えるうちに、政治の面白さがわかってきた。父の遺志を継いでこの日本を守り、動かしていきたいと思った」
などなどなど・・・・
世襲議員について、最初のうちは、
「まあ、そんなもんかな?」
と思っていたのですが、最近、こう思うようになりました。
「この人たち、親のコネを使う以外ではどこにも就職も出来ず、ましてや自力で起業したり、厳しい第一次産業や3K職業になど就けないから、仕方なく親のコネを使う以外に食べていく道がないのでは?
また周囲の人間も、親のコネや、当選後の地位に興味関心があるだけでなのではないか?
私人としての能力には全く期待していないのではないか?」
と思うようになりました。
もし、世襲議員と呼ばれる人たちが、素性を明かさずに職安にいって仕事探しをしたときに、果たして彼らを雇ってくれる企業などはあるのでしょうか? 彼らが採用面接に来た場合、素性を明かせば
「こいつを採用すれば、仕事上は何の役に立たなくとも、”身内が議員である”というコネを使えるかもしれない」
という理由で採用するかもしれませんが、素性を伏せて面接試験を受けた場合、彼らは普通のサラリーマン業ができるでしょうか?
サラリーマン業というのは簡単にできるようでいてなかなか大変な職業です。
取締役におべっかをつかい、上司のいう事はなんでもハイハイと聞いてすぐに実行し、
同僚と協調し、後輩には気を遣い、同業他社とは熾烈な競争をし、家庭では粗大ごみとして扱われる。
どんなに働いても給料は上がらず、通勤は大変で、出世の道は見えてこず、後輩には追い抜かれ、派遣社員に仕事を取られ、リストラにおびえる毎日。
並大抵の体力、精神では務まりません。
世襲議員の中には、大学卒業後に一流銀行、一流商社、一流マスコミなどに就職した後、親のあとを継いで当選した方もいます。そういう方の場合、本人や周囲の人は
「サラリーマン経験もあるから、庶民の気持ちもわかっている」
などと評価しますが、はたしてその一流銀行、一流商社、一流マスコミなどが、彼らを採用する際、親のコネについて全く考慮しなかったのでしょうか?
断言しますが、それは絶対にありえないと思います。
また世襲議員の中にも弁護士資格や税理士資格などを持っている人もいますが、ああいう職業は資格合格も必要ですが、それ以上に実務経験が豊かでないと、クライアントが確保できません。ペーパー資格者では業界を渡り歩いて行けません。
某氏は9年間司法浪人を続けた後、ようやく司法試験に合格したが、さほど実務経験を積まずに、すぐ父親の秘書になりました。これなど
”父親が国会議員であり裕福なので、いくらでも遊ばせていられる。
しかも最終的な逃げ場があるから何年浪人していても大丈夫”
という最たる例でしょう。
果たして、世襲議員というのは、他の業界、他の職業においても、何万人もの人々から絶大な支援、信頼を勝ち得て、人の上に立つような地位や支持を得られるぐらい、
”何をやっても優秀で、何をやっても人望があり、どこの世界でも通用する人。だから議員として当選した”のでしょうか?それとも
”ほかに使い道がなく、サラリーマン・社会人として基本的な能力も持ち合わせておらず、周囲の人も「親のコネ、跡継ぎ」以外の資格・能力には全く期待していないので仕方なく議員の道しか残されていなかった”のでしょうか?
あるいは、落選した世襲議員の中に、全く政界を離れて、別の業界で議員時代以上の多大な功績を挙げた人はいるのでしょうか?
(あるいは”身内が議員であり、場合によっては世襲議員の可能性があった人”とか”議員の私生児で、表向きは他人として生きてきた人”などで)
世襲議員を間近で見たことのある方、世襲議員の人となりをよく御存じの方、ご回答ください。