「欲」について
最近、40歳を前にして薄々気づいてきたのですが、「欲」って大事に育てていかないと無くなってしまうのかなって。もちろん食欲、睡眠欲、性欲なんかは、生きていて健康な限り続きますが、物欲など生命維持に関わらない欲や、前述の3つの欲もさらに上質なものを求めるという意味ではそうだと思います。
昔は「欲は抑える」という美徳があったと思いますが、最近は欲望を肯定する論調をよく聞きます。ギャンブルや性欲など、抑制しないと身を持ち崩すものもありますが、身の丈に合った欲なら良いのかと。
最近の若者を見ていると、自分が若い頃のような「欲」が薄れてきている気がします。私自身も自由に使えるお金が増えたにもかかわらず「欲」が薄れてきているのを感じます。例えばカッコイイ車に乗りたいなと思って、キャッシュで買えそうな車をネットで調べるのですが、色々見て考えてるうちに何だか満足してしまうのです。逆に言えば「欲を抑える」ことがたやすく、何が何でも手に入れたいって気持ちが無くなりました。
あらゆる商品が揃い、ネットで詳細に調べられ、また「その気になればいつでも買える」というのがあって、買わずとも擬似的に欲求を満たせてしまうのかもしれません。自由経済の成熟に反比例して人間の欲が薄れるのではないかと考えました。
そういった環境でより豊かな人生を楽しむために、自発的に欲を育てて「意欲」とするのかもしれません。欲や意欲が無いと、お金は貯まるかもしれませんが生きるパワーが失われそうです。
皆さんはどのようにお考えでしょうか?
欲や意欲は無意識のうちにあるでしょうか?意識的に育ててるでしょうか?
また意識的な場合、どんな風に育てているでしょうか?