体外消化と体内消化の区分について

質問

人体は体外消化だという情報がありますが体内消化の動物はいない
のでしょうか？体内消化の生物とは何でしょうか？
人体は体外消化という説明が下記です。
https://life-science-edu.net/wiki/%E6%A6%82%E8%AB%96/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/%E4%BA%BA%E4%BD%93%E3%81%AE%E5%86%85%E5%A4%96/%E5%90%B8%E5%8F%8E%E3%81%A8%E3%81%AF%28%E4%BD%93%E5%A4%96%E3%81%8B%E3%82%89%E4%BD%93%E5%86%85%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%8B%95%E3%81%8D%29
体外消化とはで検索すると下記内容でした。
体外消化 体外消化とは、捕えた獲物に消化液を注入し、消化された液体状の物を吸い取る方法であり、細胞外消化の一種に入る。 一部の昆虫（捕食性カメムシ、オサムシ、ゲンゴロウの幼虫、アリジゴクなど）、クモ類、サソリなどが行う。 渦虫類などは、口腔から胃までを反転させて体外に出し、食物を包んで消化する。
ということでしたので動物一般に対しての説明ではない様に思います。
学術的な理論の違いなのかなと思いますが事実は何でしょうか？

回答No.6

QCD2001 · ベストアンサー

質問者さんは専門用語の意味を誤解しています。

質問者様が質問文の中で参照したページには「体外消化」という用語は使われていません。
消化を行っている場所が体の中である、と書いてあっただけです。これを質問者様は「体外消化」という語に置き換えてしまいました。
補足で参照されたページの質問文の中で、テストの文章が実際にどのような文言が使われていたのか記載されていません。ですから、この質問を書いた質問者様も同じように、「体の外で消化を行う」と書いてあったものを「体外消化を行う」と書き換えてしまった可能性があります。
ですから、この質問は参考にしない方が良いです。

言語というのはコミュニケーションツールです。言語がコミュニケーションツールとして機能するためには、万人が同じ語を同じ意味に理解する必要があります。しかしながら日常用語はしばしば意味があいまいで、人によって異なった受け取り方をする場合があります。そこで学術用語については、
〇〇の要件を満たすものを●●と呼ぶことにしよう
という約束をします。
これを定義と呼びます。

wikipwdia には

消化酵素が体外に分泌され、そこで分解された有機物を吸収する場合を体外消化と言う。これに対して、餌となる物体をまず体内の然るべき所に取り入れて、そこで消化を行うものを体内消化と言う。個々の細胞に関しても、細胞の外で分解する場合には細胞外消化（英語版）、細胞内に取り入れてから消化するのを細胞内消化と言う。

体外消化の場合には、消化は特に決まった部分で行われるわけではない。これに対して、体内消化の場合、餌を取り込み、それを蓄え、分解吸収するための構造が存在する。これを消化器官と言う。動物一般では、体内に袋があり、体表に続く管によってつながっている。これを消化管と言い、一般には腸と呼ばれる。この腸（小腸）上皮の膜部分で行う消化は膜消化・表面消化（接触消化）と言う[1]。

という記載があります。これは東京化学同人が1995年に出版した生化学辞典を引用したものなので、この定義を使って差し支えないと思います。
この定義の２段落目の文章では、
「体内消化の場合は、・・・」
の後に消化管と腸についての記述があることから、胃や腸で行われる消化を「体内消化」と呼んでいることがわかります。

つまり、体内消化とは内部環境で行われる消化を指す用語ではないわけです。体の中の胃や腸などの消化器官の中の外部環境へ餌を送り込み、そこへ消化酵素を分泌して消化を行うものを体内消化と呼んでいるわけです。
胃や腸の内部は外部環境であるので、胃や腸の中で行われる消化を体外消化と呼びたい気持ちは理解できます。しかし、生物学用語の定義（＝約束、申し合わせ）としては、これは体内消化と呼ぶことになっているわけです。
「体外消化」は体の外のオープンな空間に消化酵素を分泌して餌を消化するものを指します。
ですから、蜘蛛が捕まえた昆虫の体内に消化液を注入したり、胃袋の皮を逆転させて体の外へ出し、餌を包み込むなどが体外消化になります。

ところで、ここまでの文章の中に、ちょっとした罠を仕込んでいたのにお気づきでしょうか？
「胃や腸などの消化器官の中へ餌を送り込み」という文章です。「胃や腸の中」ってどこですか？
胃袋の胃壁で包まれている空間を「胃の中」だと思いませんでしたか？この文章では、そういう意味で使っています。でも質問者さんは消化液を分泌する空間は体外だと考えているのですよね。であるとしたら、胃壁に包まれた空間は胃の外ではないのですか？胃壁で包まれた空間の外側が胃の中ではないのでしょうか？
であるなら、上記の私の文章は「胃や腸などの消化器官の外へ餌を送り込み」とすべきではないですか？

ということを言い出すと、訳が分からなくなってゆきます。
ですから「外部環境」という新しい用語をわざわざ作ったのです。

結論
口の外で消化を行うことを体外消化と呼ぶことになっています。
胃や腸の中の外部環境で行う消化は体外消化とは呼ばず、体内消化と呼ぶことになっています。
また、内部環境で消化を行う動物は存在しません。

お礼

定義そのものが曖昧ということの様な気がします。補足で示した質問の文言も多分そのままの文章でしょう。 それぞれの考え方で○○を✕✕とするとしているのでしょう。 ありがとうございました。

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回答No.5

QCD2001

質問者様が参照された「人体は体外消化」という説明のページには、「人体は体外消化である」とは記載されていません。「消化を行う場所が体外である」と書いてあるだけです。
質問者様は、生物学用語と医学用語とで混乱しているようです。

生物学用語として、体外消化とは消化酵素を体の外へ分泌して消化を行うものを指します。体内消化とは、体の内部の消化を行う特定の部位（例えば胃や腸など）の内部へ消化酵素を分泌し、そこで消化を行うことを指します。
ヒトは体の内部にある口や胃や腸などに食物を入れて、歯による物理的な消化や、消化酵素による化学的消化などによって食物を吸収しやすい状態にします。ですからヒトは体内消化です。

ところで、胃や腸の内部は外界と通じています。ですから外界から病原微生物をはじめとして、さまざまな異物が侵入してくる可能性があります。そこで、これらの臓器には外部からの細菌の侵入を防ぐため、通常の白血球による感染防御の他に、固有の感染防御機構があります。

一方、脳や神経系、心臓血管系、筋肉、骨などの外部とは直接つながっていない臓器には、特別な感染防御機構は存在しません。ですから、ここで挙げた、外部と直接つながっていない臓器は細菌感染に対して脆弱です。

感染に対する強さが違うので、医療の立場からすると、外科的な手術や細菌感染に対する治療に際して、外界につながっている臓器とつながっていない臓器とを分けて考える必要があります。そこで、胃や腸などの外部とつながっている部分を「外部環境」、つながっていない部分を「内部環境」と呼びます。
内部環境は外界からの細菌の侵入に対して弱いので、胃や腸の手術よりも筋肉や骨折を切開して行う手術の方がより厳格な感染防御が必要になります。

というわけで、まとめると、ヒトは胃や腸で、体内消化を行いますが、体内消化を行っている部分は外部環境に該当するわけです。
ですから、「人体は体外消化」というのは質問者様の読み間違いです。外部環境で体内消化を行っているのです。

補足

下記の質問と回答で疑問を持ち質問しました。
https://okwave.jp/qa/q10227797.html
「消化を行う場所が体外である」ということは体外消化
ではないの？
基本、生物学的概念で体内消化という概念が無いのでは？

回答No.4

takochann2

私も分からないのです。そもそもこの生物学の理論では体内消化という概念がないのかも。

同感です。

回答No.3

takochann2

"食胞で栄養分を取り込む”とき消化しながら栄養分を取り込むなら体外消化となるのでは？　細胞膜を超えて栄養分が通過することを外消化と定義するならそうなりましょう。定義が分からないです・・・

補足

私も分からないのです。
そもそもこの生物学の理論では体内消化という概念がない
のかも。

回答No.2

takochann2

”体内消化”　”体外消化”の定義が分からないので何とも言えませんが、外界と繋がった器官で消化すれば体外消化なのでしょうか。アメーバには消化管はないですが、食胞で栄養分を取り込んで外界との繋がりを絶った状態で消化しますので、そのことを体内消化というのでしょうか？？

補足

"食胞で栄養分を取り込む”とき消化しながら栄養分を
取り込むなら体外消化となるのでは？

回答No.1

chie65536（@chie65535）

https://www.kinjo-u.ac.jp/document/116gen.pdf
上記に
「医学や薬学においては、胃や腸など消化器の 内壁は「体外｣、その内壁から吸収された先が「体内」と区別されることがあります。」
と書いてあります。

「胃は体外」ですので「胃で消化する」のも「体外消化」です。

＞捕えた獲物に消化液を注入し、消化された液体状の物を吸い取る方法であり

「消化液を注入」する代わりに「噛み砕いて、消化液で満たされた袋で消化し」、消化された液体状の物を胃壁から吸い取る方法を取るのが、我々動物の消化方法なので、れっきとした「体外消化」です。

補足

体外消化の意味は理解しました。そのうえで、
体内消化をする生物の例としては動物あるいは動物外の
生物では何がありますか？動物では存在しないとの事です
ね。
この生物学の理論からすると体内消化という概念自体が
ない様の思えるのですが？