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ジャポニズム
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補足を拝見しました。 ≫残念ながら、絵画でのジャポニズム再来は望み薄の感じですね。 >鈴木ひょっとこさんは、令和の葛飾北斎になれますよ! ⇒なるほど、リンクを見ると、葛飾北斎そっくりですね。現代の浮世絵ってとこですかね。 しかし…。 ヨーロッパ世界で後期印象派が時めいていた頃、モネやセザンヌにとって北斎らの浮世絵は斬新に見えたことでしょう。しかし、現代、鈴木ひょっとこさんの現代版浮世絵が、今のフランスの画家の目に斬新と映るとは考えにくいような気がします。彼女の「論理的思考の技法」は、「浮世絵の画法」(ズーム画法・三ツ割の法)と「キュビズム」(複数の視点をもつ画法)とを足し合わせた画法のようにも見えます。それ以上には出ていないと思われます。つまり、「自前の特有の技法」などは加えられていない、という印象です。 その筋の文献によれば、当時浮世絵の技法の斬新な構図(ジャポニズム)に影響を受けたセザンヌは、その画法・技法についてこう言ったそうです。「絵画には、二つのものが必要だ。つまり眼と頭脳である。この両者は、相互補完し合うものでなければならない」と。この言葉に、セザンヌ自身の考え方が如実に表れています。1880年代、セザンヌの静物画では、緊張感をはらんだ「歪み」が現れます。オルセー美術館にある『果物籠のある静物』では、砂糖壺が傾いていたり、壺が上から覗き込んでいるように描かれているのに対し、果物籠が横から見たように描かれているなど、複数の視点が混在していたり、テーブルの左右の稜線が食い違っていたりという、多くのデフォルマシオン(変形)が「生き生きと」描かれています。それが物の圧倒的な存在感をもって見る者に迫ってくる要素となっています。 以上述べたこと、とりわけ「頭脳という第二の眼をもって対象を多角的に見る」技法の着想が、「抽象的な風景画を描くというモチーフ」をセザンヌに与えたのかも知れません。こうした独特の造形法は、同時代の人々からは非難されたようですが、それがかえって、キュビスムからは評価されることに繋がります。ということで、セザンヌの考えや技法がキュビズムにある種のインスピレーションを与えたであろうことは容易に想像されます。セザンヌにあっては、「受け入れの窓としての眼が、対象に関する感覚・感性の放出窓に変化した」わけですが、これに感化されたキュビズムでは「眼は主観の吹き出し口となった」とされます。 こうして遠近法や陰影などを用いた従来の具象絵画のルールは覆され、立体的な対象が平面的に分解され、幾何学的な形に再構成されるという革新的な技法が生まれ、「複数の視点から見た物の形を一つの画面に収める表現法」が時の美術界を席巻しました。このような画法が、すでに当時のヨーロッパの後期印象派~キュビストにとっては自家薬籠中のものでした。鈴木ひょっとこさんの画法はこれとほとんど同じ流れの上にあるものですから、彼らがそれを逆輸入したくなるような可能性ないし動機づけは、ほとんどあり得ないと思われるわけです。
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- SPROCKETER
- ベストアンサー率26% (2131/8006)
漫画やアニメなどで天才潰しをやっている日本では難しいかもしれませんね。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10068/12612)
>ジャポニズムはまた起きるでしょうか? ⇒残念ながら、絵画でのジャポニズム再来は望み薄の感じですね。 もしも、それ以外でジャポニズムがあり得るとすれば、 ①木工細工、②盆栽、③落語・漫才などの話芸 などの分野かも知れませんね。
補足
⇒残念ながら、絵画でのジャポニズム再来は望み薄の感じですね。 なぜでしょうか? 鈴木ひょっとこさんは、令和の葛飾北斎になれますよ! https://tagboat.tokyo/specialfeature/hyottoko_suzuki
補足
そうなんですか!! 例えばどんなことですか?