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瓦チップの普及

園芸資材としての瓦チップが普及しないのはなぜですか? 培養土に混ぜる用に粉砕されたものもあるのですが、あまり使われてないような気がします。 デメリットが上回るのでしょうか。

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回答No.3

追記訂正です。 「株間土」というのは、「鹿沼土」の書き間違いです。

回答No.2

昔、陶芸家の窯場で下働きとして粘土作りと小物食器の石膏型での形成を担当した経験があり(弟子ではない)、後に趣味として20年近く続けていた立場からのお答えです。 瓦を造るのに使われている粘土の、あまり多孔質とは言えない性質から来るのではないでしょうか。 瓦は、瓦用の粘土を型で瓦型にして焼成釜の中で高温で焼く事で耐久性や遮音性を高めています。 特に硬さが最重要視されているので、瓦用の粘土は粒子が細かくて焼くと内部に細かな穴が、素焼き鉢などの粘土から比べるとありません。 という事は、瓦を砕いても多孔質とは言えないという事。極端な例えでは小石の粒みたいなものです。 培養土に日向土とか株間土が混ぜられていますよね?あれはその石が軽石の様に微細な穴が多い多孔質だから。この多孔質は穴に空気を含んだり、水やりの後にある程度の水分を含んだりする他に、有用微細生物(今回の場合特に微生物)の住みつき易い住処になります。 でも、瓦を砕いた物の場合は焼いた後に耐久性が出来る様にかなり高温で粘土が焼かれており、粘土自体も粒子が細かくて粘土のうちから粒と粒の間の隙間がほぼ無いので焼いた粘土に生じる小さな穴が少ないのです。瓦や陶器の場合、微細な穴の含まれる割合が多い程耐久性としては弱くなってしまうのです。 瓦は、陶芸用語で言えば釉薬を使わず乾燥させた粘土だけで高温で本焼きした「焼き締め」にあたる焼き方のと、一度低温で素焼きしてから表面に釉薬をかけてもう一度焼く陶器と同じ焼き方があります。 強度的には焼き締めの方が固く微細な穴はほとんど無し。釉薬を付けて焼かれた瓦は、釉薬が付けられていない裏面などだとまあまあ穴が存在する種類の粘土ですが、陶器の粘土よりは硬くて釉薬の付いている表面だとガラスでコーティングされている様なものですから穴は全くありません。大抵は耐久性の問題から貫入(細かい罅割れ模様)が出来ない様な粘土と釉薬の組み合わせで作られています。 それらに比べ、例えばレンガや素焼き鉢などの素材は赤粘土と言う鉄分が多く含まれる粘土なのですが、素材としては耐久性はそれほど高くありません。粘土を精製する時の程度も粗目で、レンガは建材としては軟質の石代わりに作られた様なものですから耐久性はあまり強くなく、素焼き鉢の方は耐久性を望むよりも水分をより吸収させたり放出しやすい性質を利用するように作られています。 なので、レンガや素焼き鉢を細かく砕いた物だと内部や外側が日向土や鹿沼土の様な多孔質です。 極端な例えだと、瓦の砕いた粒は表面に穴はほとんどない石とかガラスやプラスチックを小さな粒にしたような、表面は凸凹が少なく硬くて土に混ぜたとしても増量目的程度にしか利用法は無いもの。しかも混ぜるほどに重さが増すのは結構高いデメリットに。 それに対し、レンガや素焼き鉢の小さく砕いた物はスポンジや軽石の様に内部も外側も穴や凸凹が多くて、強い力でつぶれてしまう様な構造。 砕いた瓦を土に混ぜて使うなら、他のリサイクル素材には瓦を砕いた物よりも利用目的が高く、しかも軽い物が多いのであまり一般には普及しないのではないでしょうか。 ちなみに、レンガや素焼き鉢の赤粘土は陶芸で食器などを作るのにもつかわれます。 あと、不要になった食器や陶器は一度かなり細かい粒に砕かれ、これはリサイクルされて「再生粘土」と言う、粘土にいくらかの割合で混ぜられた粘土に成り焼かれると、多孔質な微細な粒が粘土に混ぜられる分、焼いた時の陶器が普通の粘土で焼いた物よりも、サイズは同じなのに重量はかなり軽く成り、今では「軽い食器」として使われています。 工場生産での食器の粘土よりも多孔質であるろくろで形作る手作りの陶器の場合だと、目に見えるほど粘土の粒の粗い種類もあるくらい総じて粒が粗いのですが(元々が石の粉である磁器を除く)、素焼きした後に変形したなどで本焼きできない物が結構出ます。これは廃棄するしかない物ですが、これを粉砕したものをシャモットと呼び陶芸家には材料費を安くあげたり、やはり出来上がりの重さを軽くするのに使う事があり、私が居た所の陶芸家さんもこれを使ってました。一度焼いたものを砕いているので固めで不定形ですが粘土を作る時(粘土の精製された粉+焼く前に形成に失敗し泥に戻したドベ+シャモットを混ぜ土練機にかけるときに、シャモットに水分を含ませるとシュ~ッと言う音と共に凄い勢いで水分を吸っていきます。これはそれだけ多孔質に優れているという事。多肉植物の専用土で軽石を砕いたような材質のものを多く使っている土も、水やり時にこんな音がします。 おそらく、シャモットの方がレンガや素焼き鉢を砕いた物と同じか、もっと優れているくらいに、園芸用土に混ぜると優れた働きを期待できるのではと感じます。ただ、ちょっと粒子が小さいのがそのまま使えるかで心配なところ。もっと粒が大き目だと良いのですが。 場合によっては培養土に適度な量の多肉植物用の専用土を混ぜた方が、おそらく瓦を砕いた物を混ぜるのよりも、より優れた効果が望めるのではと感じます。 我が家で良く使う市販の土は最初から日向土が混ざっているのでこの方法は試していませんが、もし自分でブレンドして植え込み土を作るなら、多肉植物栽培後に出た使い古しの土を綺麗に洗ってから他の土に混ぜると思います。

回答No.1

あまり知られていないし、 そもそも売っているのを見かけません。

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