- 締切済み
遅延型アレルギー検査費用について
遅延型アレルギー検査費用について伺います。 何故日本ではこの検査を自費でしか行えないのでしょうか? 保険適用では即時型アレルギーは実施してます。 アレルギー学会が反対するからですか? 腸における「リーキーガード」の根本的治療の指標になると言われる医師もいらっしります。検査を日本で実施或いは自費から保険適用にする動きは無いのでしょうか?教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
「遅延型アレルギー」というものが、いわばエセ科学だからですね! そして現在のところ、メリットはないのにデメリットだけ存在する、すなわち保険適用する意義など一切ないからですね。 たとえば、この「遅延型アレルギー検査」というものを受けると、本当にその人にとってアレルゲンではないものまで「アレルギーです」という結果が出てしまうんですよ。 だって、遅延型アレルギーで検出する抗体って、健康な人でもふつうに持っている抗体をひっかけますからね。(だから逆に必ず何か引っかかるので、無知な人にかぎって信じてしまう罠がある検査なんですよ!) 今のところ遅延型アレルギーというものは科学的には実証されていません。 国が社会保障として莫大な費用を計上するためには明確な科学的根拠が必要です。そう思いませんか? お金につられた医師が行うエセ科学(信じた人には健康被害のおまけつき)に、国がお金を出すようになったらこの国の未来は暗澹たるものですよね。 自費で行うのは自由ですよ。 もちろん、「遅延型アレルギーは、あります!」という医者はいます。立派な医者のはずです。難しい入試に合格して医学部に入学し、6年間を勉強に捧げ、難関の国試を突破し、研修医期間を経た、立派なお医者様のはずです。 ですが、代替医療というエセ科学(高額なだけで、標準医療に比べれば効果はないに等しいと断定できる)を医師が行うこともあるのが世の常です。 思い出してください。 今まで炎上した〇〇療法だって、たいていはきちんと医師がいるクリニックや医療機関で行われていたんですよ。 たとえば数年前、「義務教育レベルの知識があればひっかからない」と揶揄された血液クレンジング(オゾン療法)も、実施していたのは医者がいるクリニックでしたよ。 「遅延型アレルギー」も同じです。 このなんちゃらかんちゃらというものについては、日本のアレルギー学会と日本小児アレルギー学会だけでなく、アメリカやヨーロッパ、つまり最先端の医学を担う学会すべてで否定されています。 NHKの8年前の記事をリンクしておきますから、ぜひご一読ください。 「遅延型」食物アレルギー検査に注意 https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/300/219018.html ちなみに、リーキーガードではなくてリーキーガット(ガットは大腸を意味するgut)ではないかと思われますが、リーキーガットも医学的には存在が証明されていません。 もちろん、リーキーガットは、あります!という医者はいますよ。きっと、その医師のクリニック高額な自費診療を行っていることでしょう。(そしてその医師は好みの高級外車に乗っていることでしょう。そういう自費診療を行うクリニックって非常に儲かりますから。) きちんと国が発行した医師免許を持っている医者でも、高額な自費診療を取り入れていることはよくありますよ。 もちろん、それは患者のためを思ってではありません。医学的には存在が証明されていなくても、信じてその療法を受ければ健康被害を被るリスクが高くても、そのクリニックではその自費診療を受けさせてくれます。 まあたいていは、高額なビタミンC点滴ぐらいでしょうが、下手するとガン患者をターゲットにしている医者だっているんですよ。 標準医療を受けられたら延命できる可能性が高い患者を、口八丁手八丁で高額な自費診療にそそのかすんです。 アメリカだとスティーブ・ジョブスが自分からその道に突き進んでいきましたね。 (彼のすい臓がんが発見されたとき、医師たちは胸をなでおろしたそうです。すい臓がん自体は診断も治療も難易度が高く、手術に踏み切り難く、さらに5年生存率が極めて不良である恐ろしいガンです。 が、ジョブスのすい臓がんは幸いなことに、治療可能な状態でごく初期に見つかったのです。 このとき、医師たちの言うことを聞いて標準医療を受けてさえいれば、ジョブスは今でも存命していて、新しいガジェットで世界を驚かせていたのに違いありません。 ですが彼は標準治療ではなく、みょうちきりんな〇〇療法を選び、そして結果はご存知の通りです。 今でも生きていられた可能性が高い人が、エセ科学を選んで自滅していく。 彼は自分で治療をコントロールしたかったのかもしれません。自分で自分を体をコントロールしたい、できている、という欲求は時に、賢い人ですら人を破滅させるものです。 で、話を戻しまして、ジョブスを診たのだって「医者」だったんですよ。自費診療をおこなっているだけで。 医師が治療を行っているからといって、「世界中の医学会が、効果を認めている治療を行っているとは限らない」という話ですよ。 単に。 たまに、医師があります!と言ったから信じるという無邪気な人がいますが、彼らはなぜか、医学会というもっと上の権威はまったく理解しないのが私には不思議です。 医師一人よりも、医師(の中でもとりわけ頭が良い人たち)の集合体のほうが信じられない、というのはいったいどういうカラクリなのかまったくわけがわかりません。 ヘタすると政府と医学会の陰謀だ、みたいなことも言い出しますよね?お聞きになったことありますか? 愚かにもほどがありますが、彼らは科学的だとか論理的な追究よりも、自分が不安視している〇〇が存在していてほしいのだと思うことにしています。 反ワクチンやらなんやらでよく見かけたタイプでもありますから。 ともかく、遅延型アレルギー検査は有害なだけで一理もなし、リーキーガットはユニコーンと同じカテゴライズの存在(ただしユニコーンと違って実存を主張することで儲ける人たちはてんこもり)です。 国がそんなものにお墨付きを与えない理由、そろそろおわかりいただけたかと思います。