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フルチンの像
1、ギリシャやイタリアでフルチンの像が作られたのはなぜですか? 2、日本や中国でも作られたのですか?作られなかったとしたら、それはなぜですか?
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>1、ギリシャやイタリアでフルチンの像が作られたのはなぜですか? 古代ギリシャや古代ローマの美術において、男性器を露出したものは数多くあります。が、エロティックな意味合いはほとんど見出されていなかったようです(表向きは)。 その理由は、多くの彫像の男性器は縮こまった状態にあることです。 特に、ルネッサンス期より前は、小さなペニスの方が美しいと考えられ、また、彫像の多くは神々、つまりは理想的な男性像であるでので、実際の人間と比較した場合、体に対してかなり小さめなペニスと睾丸が表現されています。 対して、男性器が勃起状態にあるものは精力を意味しますが、生殖、つまりはセックスと色欲を意味していたので、その傾向から大きなペニスは野蛮で低俗なものと考えられていました。ただし、生殖を司るといった意味を持つ一部の神などは勃起状態で表現されています。 これらの理由で、勃起状態ではなく、かつ小さめなペニスと睾丸を表現するのであれば、エロティックではなく、ポルノにはならなかった、ということです。 ルネッサンス期以降は、こうした男性器への価値観が徐々に薄まり、近代にかけて一様に、性器を描いたり彫刻にするのはエロティックであると考えられるようになり、布や葉っぱで隠すといった表現が増えていきました。 >2、日本や中国でも作られたのですか?作られなかったとしたら、それはなぜですか? 参考|https://amzn.asia/d/eA08r86 日本の土着的な、子孫繁栄や豊作を祈るような祭りでは、セックスが隠喩されたものも多く、巨大な男性器を模した彫像を、生命の象徴として崇める習慣もあります。 ただし、日本や中国では、裸体ないしは男性器は人間を象徴するものであったので、神や仏を表現するにあたって、裸体にしたり男性器を露出させるのは不適切でした。 また、人も、神がつくったと考えられていたので、人を解剖して臓器を観察するといったこともタブー視されていたため、具体的に、性器を描いたりつくることはほとんどありませんでした。 ただし、西洋医学が伝播してきた江戸時代以降、特に春画では、男女ともに性器を描くようになっています。 これは春画の目的がポルノであったから、です。
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- sonomamadeii
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人体こそ 究極の美だからです!
1、いわゆるルネッサーンスで、人間そのものの美が見い出されたからだと思います。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9 2、仏教あるいは儒教的な慎み深さから作られなかったのだと思います。
- OldHelper
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現代の日本の美術展でも、男性の裸像彫刻はありますよ。 彫刻の原点は「人体」です。 私を含めて多くの制作者は男性の裸像よりも女性の裸像を作ります。 しかし、男性の裸像を作る作者もいるのです。 当然、男性の裸体モデルもいます。 絵画も同じで、男性の裸像よりも女性の裸像を描く人が多いです。 しかし、男性の裸像を描く人もいるのです。 自分が美しいと思うものを制作するのが美術の世界です。
- mekiyan
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ここでも毎日9cmしかない男は、価値なしで恋人が出来ても振られてたり、不倫をされたりと悩み男が多かったので、心配するな、この短めサイズで包茎でもいい、そして、女にも満足させ、浮気もされない、と自信を持たせるために、製作されたようでございます。 日本や中国は短小野朗ばっかりなので、反対に在りえない長さ2メータ異常の超特大サイズの張りぼてなどは作られていました。
- habataki6
- ベストアンサー率12% (1182/9781)
日本の法律いうと、わいせつな造形物は捕まる可能性が 有り、美術館いっても陰部は曖昧にしており、どうなって いるのかなと、疑問に持つ人はいません、実際に造形物 を制作した人は、捕まっていますので、雑誌などでも明確 にしていません。
- 名探偵 コナン(@FORSPOKEN)
- ベストアンサー率33% (333/998)
ギリシャやローマの古代彫刻において、裸の男性像が多く作られた背景には、美の観念や宗教的・文化的な意味合いがあります。当時のギリシャやローマでは、美の標準が裸体にあるとされており、体型や筋肉の表現には高い技術が要求されていました。また、神話に登場する神々や英雄たちの像も多く制作され、彼らは超人的な存在として、裸体で表現されることが多かったため、それに倣ったものと思われます。フルチンの像は、当時の社会において性的な意味合いよりも、男性の美を表現するものとして作られたものとされています。 日本や中国においても、男性器を露出した彫刻・像は一部存在しますが、欧米に比べると少ないとされています。これは、東洋と西洋の文化的背景の違いによるものと考えられます。東洋では、裸体や性器の露出がタブー視される傾向があり、衣服や装飾品を用いた表現が好まれました。また、仏教や儒教などの宗教的な背景もあって、肉体的な表現よりも精神的な表現が重視される傾向があります。ただし、江戸時代の浮世絵や明治期の洋風彫刻など、一部には男性器を露出した作品も存在します