>名前的に法務省が法律関係のことをやっているのかと思いましたが、では法務省ってなんなのでしょうか。
行政を担当する内閣が作成する法律の草案は、法律が関係する省庁が案を提出し、内閣府の法制局が審査や立法への調整(国会対策)を行います。
(なのでどの省庁であっても、法案作成権は有している。)
では、法務省が何をやっているのかと言いますと、憲法などの各種法律で定められた権利が日本国民に適正に付与される様に調整し、日本国民の義務(刑法などの順守)を履行しなかった者への制裁と将来的に義務を適正に履行できる様に更生させる事を目的としています。
業務を分類すると
①権利と義務の対象を把握
(戸籍等の作成と管理や財産権などの各種登記等の対応)
②外国の法的権限所有者への対応
(入出国対応や国家間での犯罪等の対応)
③裁判所での判決結果[刑罰等]の履行
(刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所等を運営)
④裁判での有罪者の更生支援
(保護司など民間と協力し、有罪者の再出発と再犯を防止)
⑤人権などの啓発活動
⑥訟務対応
(国を相手取った訴訟にて、国を弁護する側で活動する)
なので、同じ省庁である検察庁や三権分立の観点から行政の統制対象外の司法組織(裁判所)や各都道府県下となる警察組織との調整(全部別組織なので…。)が重要と成ります。