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【医学】汗かきは健康的な証拠と言いますが、肥満の人
【医学】汗かきは健康的な証拠と言いますが、肥満の人も汗かきですよね? 肥満の汗かきの人も健康的なのでしょうか?
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汗を全くかかない肥満の人よりは健康的なんじゃないですか。
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- takochann2
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肥満は不健康ですが、普段から汗をかくことは、体内の恒常性を保つ機能が活発であるという点で健康的です。ただし脱水には注意することと、多量発汗時は塩類を喪失しやすいので塩類補充可能な経口補水液がおすすめです。普段まったく汗をかく経験が無い人では塩類喪失の傾向が高くなりますので特に注意が必要です。
良い汗 汗は二段階の工程を経てつくられており、まず血液から前駆汗がつくられ、次に曲導管(汗となって分泌される管につながる管)でナトリウムイオンが再吸収されて薄められた後に汗となって皮膚から蒸発します。最初につくられる前駆汗は塩分濃度が高く、そのまま体外に汗となって排出されると体内の多量の塩分を失ってしまうので塩分(ナトリウムイオン)を再吸収することによって汗を希釈しているのです1)。 汗の量と塩分濃度は比例しており、前駆汗の量が多くなるとナトリウムイオンの再吸収の機能が十分に行えず、塩分濃度の高い汗となります。少しずつかく汗は、希釈されてさらっとした塩分濃度の低い汗ですが、大量にかいた汗は、べたつきのある塩分濃度の高い汗となります。大量にかく汗からは多量の塩分が失われ脱水の危険が高くなります。少しずつ汗をかくことがよいといえます。 繰り返し暑熱の負荷がかかり、暑熱への身体の慣れが生まれることで汗の分泌機能が高まり、塩分濃度の低い良い汗が出るようになります。良い汗は、汗の出始めるタイミングが早いので体温の上昇も少なく、心拍数の増加も軽減できます。曲導管でのナトリウムイオンの再吸収も増加し、塩分濃度の低いさらっとした汗となります1)。 悪い汗 人の汗は体温を一定に保つ働きがあるため、汗そのものに悪いものはありません。 風邪など何らかの疾患がもとで汗を大量にかくこともありますが、それは病原菌によって上昇した体温を下げるために汗をかいています。また、甲状腺機能亢進症では熱の産生量が増えるため、発汗量も増えます。また、急性の外傷や出血などで生じる、急性循環不全(血圧低下)、いわゆるショック状態の徴候の一つに冷汗(ひやあせ)があります。冷汗は血圧低下に対して、交感神経の緊張が急激に高まり血圧を維持しようと汗腺も興奮し、全身に汗が出るのものです。 また、温熱や精神的負荷の有無いかんに関わらず、頭、手、足、腋、顔などに日常生活に支障をきたすほどの大量の汗をかく原発性局所多汗症(多汗症)があります。多汗症の病態は明らかになってませんが、多汗症が原因でQOL(生活の質)を著しく低下させ、うつ病などの精神的、かつ社会的苦痛をうける患者は多数存在していると考えられています。
お礼
皆さんありがとう