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キューバ危機は、ケネディの責任か?
キューバ危機は、フルシチョフが仕掛けてきたトラップのように言われていますが、 先日のNHK番組「バタフライエフェクト」によると、 米国がドイツに核弾頭搭載ミサイルを配備したことに対するソ連の対抗策だったようです。 確かに喉元に核ミサイルを突きつけられれば、「じゃあ、同じことしてやろうか。嫌なら、ロシアに向けたミサイルも取り下げろ」という交渉に出るのは理解できないではありません。 で、問題はそのソ連と敵対していたドイツに核ミサイルを配備した責任は、ケネディの責任か、それともその前任者当たりの責任かが知りたいです。 ご存知の方教えて下さい。
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- eroero4649
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まだ私、その番組は録画しても見ていないのですが、西ドイツに戦術核が配備されたのは1953年の秋ということですから、そのときのアメリカ大統領はアイゼンハワーですね。一期目になります。 そしてキューバ革命が起きたのが1959年ですから、「西ドイツに核兵器を配備されたから対抗するためにキューバに核兵器を配備した」とするのは時間軸にちょっと無理がある気はしますね。まだ番組を見てないのでそういうニュアンスだったのか分かりかねますが。 ウィキペディアによると、フルシチョフがキューバへの核配備を検討し始めたのは1962年秋だったということです。その前の1962年の夏にソ連はキューバへの核兵器の配備を可能とする案を可決したとあります。 で、それに先立つ1961年4月に「ピッグス湾事件」というのが起きたので、やはりキューバ危機の直接の原因になったのはピッグス湾事件だと考えるのが自然だと思います。 フルシチョフが仕掛けた罠、というより、ピッグス湾事件で自国の安全に強い懸念と恐怖を覚えたカストロと、アメリカに押されてジリ貧になっていたフルシチョフの思惑が一致して、フルシチョフが逆転の勝負をかけたものだったんじゃないかなと思います。 よくいわれることですが、秘密裏に配備するよりキューバとソ連との間で公式に条約を結んで配備したほうがアメリカはあまり対抗策がありません。ただ堂々と(公式に)キューバに核ミサイルを配備しようとすると、それを何としてでも妨害しようとするアメリカ海軍との間で偶発的に戦闘に至る可能性は極めて高かったと思います。 キューバ危機を知るには、キューバ危機を描いた映画「13デイズ」と、ケネディ暗殺を描いた「JFK」を観てみることをお勧めしますよ。ケネディ暗殺には、キューバ関連の人たちの影が見え隠れするのですが、なるほどと色々答え合わせができる部分があります。 「キューバから核兵器を退去させる代わりにカストロ体制をアメリカは暗黙のうちに承認し(つまりカストロ打倒のための軍事行動は起こさない)、ロシアの裏庭であるトルコからもアメリカの核兵器を退去させる」 というのは、唯一にして三方一両損の落としどころだったと思います。アメリカとキューバとソ連が戦争をしないで妥協するならそれしかなかったと思います。 しかしそれによってフルシチョフは失脚することになり、ケネディは暗殺されることになりました。唯一の勝者はカストロだったかもしれません。「13デイズ」と「JFK」を見ると「ケネディは世界を全面核戦争からギリギリのところで助けたのに暗殺されんのかよ」って思いますよ。 ところで、そのキューバのような立場を望んでいるのが他ならぬ北朝鮮だと思います。キューバは核をカードに使って体制をアメリカに認めさせましたが、おそらく金一族も核をカードに使ってアメリカに金王朝を(公式ではないにせよ)認めさせて朝鮮戦争を正式に終了し「アメリカが北朝鮮を認めたから」という路線で日本と国交を樹立するのが目標ではないかなと思います。 なぜ日本との国交樹立が目標かというと、様々な情報を聞く限り、金一族って日本大好きとしか思えないからです・笑。国交を樹立して、堂々と憧れの東京ディズニーランドとサンリオピューロランドに行きたいんじゃないかと思います。お忍びで何度も来てそうだけど・笑。
お礼
なるほど、時間軸的に無理があるのですね。 いつも通り前半は納得するのですが、後半が・・・。 北朝鮮は日本は余り相手にしていない気がします。 アメリカに制裁を止めさせたい一念に見えます。 あえて日本といえば、太平洋戦争の賠償金をまだもらっていないので、それをせしめて産業革命に漸く進める打ち出の小づち的な意味合いかなあ、と言う気が。 録画を観られての続報をお待ち申し上げます(笑)