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改軌、ミニ新幹線
西九州新幹線がもめにもめていますが、JRと国の認可で1,067 mm を標準軌に改軌するのは不可能なのでしょうか? 経営面や政治面ではなく法律面の質問です。
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JRと国の認可で1,067 mm を標準軌に改軌するのは不可能なのでしょうか? もちろん可能ですよ。だからこそそれが「もめている」原因になってしまったのです。 昭和40年代に整備新幹線が想定された時点では、新幹線(標準軌で200キロ以上の高速走行が可能、のちに言う「フル規格」)として作るのが当然ですので、規格について特に明言されていませんでした。 しかし、その後のJR化により、フル規格を議員がJRや地元に押し付けるのは困難になっていました。特に佐賀県はフル規格にしてもメリットが少なく建設に否定的でした。 当時の国はそのような否定的な声や実際問題として工費が問題になる為、フル規格でない新幹線を作って実質的に所要時間を短縮させる方針もありとしました。 それが以下の2方式です。 ミニ新幹線:在来線を標準機化し、在来線規格で運行 山形・秋田新幹線と同様の考え スーパー特急:軌間は在来線のままとするが、線路条件改良により、最高速度を上昇させる。 で、いずれの場合も、短縮や線路条件改良の為、別途新線を作るのも認めました。もちろん事前に関係者の同意があれば途中で方針を変えることもできます。 それにより、長崎方面は武雄温泉-長崎を新線区間とするスーパー特急方式で実現することにしました。 後に、この新線区間はスーパー特急でなく、フル規格になりましたが、新線区間だけだと軌間が標準軌になっても建設費や諸条件が大きく異なるわけではないので、地元も簡単に了承しました。 武雄温泉より博多寄りの区間は在来線をフレイ―ゲージトレインで対応するように考えていたようです。 で、フリーゲージトレインが事実上無理と判断されると、残る区間を標準軌にするしかありません。しかしこの区間の在来線を改軌するのは法律上は問題なくても、工事の困難さ等や改軌の他線への影響を考えると現実的ではありません。結局標準軌の新線を作るしかなく、それはフル規格新幹線を作ることを意味します。 しかし、佐賀県は「在来線の高速化を認めたのであってそもそもフル規格の新設には同意していない」という主張でそれがもめている原因です。 以下も参考にしてみてはどうでしょうか? https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2108/22/news012.html ところで西九州新幹線って「開業区間が中途半端」じゃないですか? 月刊乗り鉄話題(2021年8月版) 「西九州新幹線」の素朴な疑問11選(3) 開業区間が「ちょっと中途半端」な気がする……。フリーゲージトレインはどこ行った……?。2022年秋開業、西九州新幹線の「?」を解消する素朴な疑問まとめ、3回目です。
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- tenteko20
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>西九州新幹線がもめにもめていますが、・・ 既にフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発は諦め標準軌に改軌してのミニ新幹線方式に決定され今年の9月23日に開業予定となっています。 https://www.jrkyushu.co.jp/train/nishikyushu/
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すいません、揉めているのは佐賀県部分です。
- tzd78886
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可能ですよ。山形新幹線や秋田新幹線はこのケースです。但し規格は在来線ですからほとんどスピードアップにはつながりません。乗り換えの手間がかからなくなるという点だけです。車両限界も在来線と同じままなので小型の特殊車両が必要になります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 佐賀の短距離に速度制限がかかっても直通すればそれでよいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます >しかしこの区間の在来線を改軌するのは法律上は問題なくても、工事の困難さ等や改軌の他線への影響を考えると現実的ではありません。 その辺もよく報道等で聞いてはいるのですが、言ってみれば佐賀県側の都合なので、私企業としてはあくまで地元が対立するなら(法が許すなら)どこかで強行せざるを得ないと思い質問いたしました。