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コードとモードの違いは?
ビートルズの本でこんな挿話が紹介されていました。 レナード・バーンスタインの娘がビートルズの曲のコードがどうしてもわからないと質問してきたときに、「それはコードではなく、モードで作られているからだ」と答えたそうです。 それからジャズの解説書を読んだのですが、モードという言葉がやたら出てきてちんぷんかんぷんでした。 そして上記の挿話の紹介されていて、バーンスタインの意に反してビートルズの曲はモードではないうんぬんとありました。 コードは和音のことですが、モードって何でしょうか? 初心者にわかるように解説してくださいませんか。 ビートルズの曲でコードがわからなかったのはなぜでしょうか?
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こんばんは。 どうなんでしょうね。 さすがに僕もモードで曲を作ろうとは思ったこと無いので具体的にどう違うかというのは説明できません。 僕がモードを意識するのは、例えば適当にメジャー系のコードで曲を作りますよね。そのままだともちろん単調でつまんない訳で、じゃあここに別の要素を加えてみよう、という時に使います。 何というかシフトチェンジみたいなイメージ。 そういう意味では約束事では無いですね。 欲しいイメージをモードの理論で補足するって事ですから。 マイルスはモードを使用していたって事ですが、 「カインドオブブルー」がモードで作られたかどうかは分かりかねます。 専門家の方ー!(逃+汗)
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- ymrs
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ここで言う「コードで作られた曲」とは機能和声の理論にのっとって作られた曲と言うことを意味します。 つまりコードとモードという言葉は機能和声と非機能和声と言い代えることが出来ます。 分かりやすく言うと機能和声にはドミナントモーションがあります。非機能和声にはそれを感じません。 旋法でつくられている曲はモーダル(モードな感じ)です。つまり中近東の音楽も中華風な音楽も雅楽も沖縄民謡もモードです。 #1の回答でもあるように広く解釈すると、ブルースもモードのひとつです。 ブルース進行にはドミナントモーションがありますが、メロディーは必ずしもそれにのっとった動きでなくてもトーナリティがあっていれば許されます。 もう少し例をあげると「君が代」はモードです。 メロディーがドリアンで作られており、レで始まりレで終わります。ドミナントモーションはありません。 もうひとつの有名な例は「戦場のメリークリスマス」 全体のメロディーはモードです。しかしコード進行は 完全に機能和声で出来ています。 機能和声と非機能和声が見事に融合して出来た曲の一つではないかと思われます。 >>モードの場合はどうやって作曲するのでしょうか? 「レミファソラシドレ(ドリアン)」 「ミファソラシドレミ(フリジアン)」「ラシドレミファソ」などで曲を作ると手っ取り早く作れます。 アランフェス協奏曲の冒頭のメロディはフリジアンで出来ていますがすぐその後機能和声に変化します。 >>モード=自由さ=新感覚という図式かもしれません。 その通り。太古の音楽はコードの概念なんかなかったので全て旋法=モードです。それが中世に音楽理論が出来コード進行の概念が生まれ機能和声は飛躍的に発展しました。 それに飽き飽きした連中がモードを始めました。 ドビュッシーもそれを取り入れましたしJazzの連中も積極的に使用しました。マイルスはモードを取り入れた代表選手です。 機能和声の「予定調和的な納まりの良さ」に退屈すると古いはずのモードが新感覚に感じるのです。 マイルスもビートルズも新しいものが好きな人ですからね。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 だいぶすっきりしました、感謝です! モードは古い音楽の作り方だったとは知りませんでした。 しかも「君が代」がモードだとは! そしてドビュッシーも! もしかして、マーラー、ラフマニノフもモードを取り入れていたりして。 クラッシックでは、この三人に特に魅かれます。共通点があったのだとすれば、新しい発見です。 「ドミナントモーションがない」とは、曲調の急な展開がなく、同じようなムードでメロディがすすむことと解釈しました。 日本の民謡などモードに当てはまるものがありそうですね。
- rightegg
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こんばんは。 こちらのサイトはどうでしょう? 音付きなので違いが分かりやすいかと。 つまりですね、コードってのは「和音」で考えるわけですが、モードは「単音」で考えます。 一つの音を中心に付随する音を付けていく作業なわけです。 ジャズの世界ではマイルスやコルトレーンが持ち込んだという事になっていますね。 ブルースだってある意味モードの手法だと言うことも出来ます。 まあ、結局は音符で表せるので「考え方」の違いだけだとも言えるのですが。 だから両方を習得した人物なら容易にコードで表現できたはず。 バーンスタインが言いたかったのは、曲の構成がモードの手法で作られているので、コードで聴き取ろうとしても予測と反してしまい上手くいかない、と言いたかったのでしょう。 それに反論がなされているのは、ビートルズの楽曲が実はコードの手法で作曲されており、単にそれが高度だったか、その娘が未熟であったと言いたかったのではないでしょうか。 (どちらの手法で作っても、どちらでも表現できますから)
お礼
ありがとうございます。 少しわかったような気分になりました。 コード進行を決めてから作曲するという手法があると思いますが、モードの場合はどうやって作曲するのでしょうか? ドから始まって最後はドに戻るというようないくつかの約束事にしたがって作ってゆくのでしょうか? それともメロディが決まってから、アレンジを付けるように音を足してゆくのでしょうか? それともモードとは作曲法ではなくて、曲の解析法にすぎないのでしょうか? マイルス・デービスのカインド・オブ・ブルーに感激しましたが、あれはモードでしょうか? わからないことだらけですいません。
お礼
ありがとうございます。 質問ばかりになってしまいましたので、少し調べてみました。 http://allabout.co.jp/entertainment/jazz/closeup/CU20021027A/ 半分しか理解できなかったのですが、上記サイトによると、モードは和音上に当てはめることのできる音階を設定し、それを基に即興演奏を行う演奏手法とのことです。 コードからスケールを導き、メロディをつけてゆくということでしょうか。 >欲しいイメージをモードの理論で補足する この意味がおぼろげながらわかってきました。 「カインド・オブ・ブルー」はモードだそうです。 下記サイトで一部試聴できますが、モードかどうかを曲のどこで判別するのかはわかりません。 http://www.sonymusic.co.jp/Music/Jazz/Arch/MilesDavis/SRCS-9701/ http://bit.sonymusic.co.jp/servlet/PackageSpecialPage?TEMPLATE=package_special_page.html&SELL_ID=80307744&PACKAGE_ID=SRCS09104 ビートルズの「Tomorrow Never Knows」はコードが1つですし、「A Hard Days night」はコードを探すのが難しいといわれています。このあたりがモードといわれるゆえんでしょうか。 ここまで書いて気づいたのですが、もっとも知りたかったことは、自分は「カインド・オブ・ブルー」のどこに魅かれるのかということみたいです。 今までに味わったことのない新鮮な感覚をおぼえました。 それがモードによるためかどうかはまだ分かりません。 モード=自由さ=新感覚という図式かもしれません。 いろいろととりとめのないことを書きました。