こりゃ、難しいですね・・・
でも、凄く切実なので、何かのお役に立てれば幸いだと思って回答します。
問題は、「和解契約」がどのような内容で成立したかが最も重要な確認事項です。
「示談」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
いわゆる「和解」という用語の「慣用的な言い回し」で内容は同一です。
「和解契約」の最も重要な点は、
何かトラブルが生じたとき、「互いに相手に譲歩して訴訟に至らず解決する契約」という点です(民法695条)。
そしてこの和解契約が成立した場合、よっぽど契約の根底にある基本的な意思(錯誤等)が問題になら無い限り、その「和解契約」は尊重されます(民法696条)。
簡単に言えば、語弊があるといけませんが、「和解契約」が成立すればよほどのことがないかぎり、あらためて裁判で訴えられてもその契約内容が覆ることはありません。
書き込みを見た限りで判断すると、修理を自分ですれば赦してくれるということをいわれたのですよね?
多分、気になることは、「修理が下手な場合」や「相手が結局、赦してくれない場合」なのではないでしょうか?
でも、修理してみて赦してもらえれれば、nhkbsさんにとっては、それがもっとも嬉しい解決なのですよね?
だとしたら、「精一杯、頑張って修理してみる」ことが大切です。契約したからには、信義誠実に行わなければならないのです。でも、あなたは修理の専門家ではありません。自分のできる範囲で結構です。相手はそこまで要求していないから「お前が修理しろ」というのであって、「専門家に修理させろ」とは行っていないのですから、契約の内容ではありません。
でも、この際、大切なのは、「和解契約」を明確に成立させることです。
「和解契約」に、特別な契約書は要りません。「口約束」でもいいんです。
しかし、それを実証できなければ実際には、不利になるでしょう。そこで、カセットテープレコーダー等でこっそり、相手に確認させると良いでしょう。
本当は、行政書士等に立ち会ってもらって契約書を作成してもらうのが最も安全です。多分、事情を話せば5,000円程度で請け負ってくれる親切な人が見つかると思います。
カセットテープを用いるのであれば、
「私が頑張って修理したら、赦してもらえるのでしょうか?」「ああ、赦してやる」というような、言葉を録音できれば、基本的には「和解契約」が成立します。
それ以上、請求されることはありません。但し、自分で修理することを申した以上、誠心誠意できる限り、つたなくても努力してください。
もし、それからお金を請求されるようなことがあったら、突っぱねてください。
和解契約は成立しているのですから。
もし、相手が訴訟を起こすといったら、起こさせてください。但し、相手から内容証明等の文書が送られてきた場合も決して、自分から訴訟を提起しないでください。相手に起こさせてください。そして、相手の肉声を録音したカセットテープをしっかり保存してください。
<自己を防衛するために>
(1)まず、自動車の傷を確かめましたか?
その自転車を傾けてみて、その傷が、その自転車がどのように転倒した際に、どの部分が当たったことが原因で傷ついたのか正確に確認しましたか?
相手の車の傷をなんとか、写真に撮れませんか?
相手を逆上させないように、本当に自転車が原因で傷ついたのか確認したほうがいいです。
昔からの傷を自転車でついたと主張している可能性があります。
通常、警察を呼ぶと、実況検分で、自転車のどこが当たって、どの傷がついたのかを確認します。
その確認作業をわざと避けた可能性も有ります。
(2)次に、全額負担についてですが、
nhkbsさんの自転車も傷がついていませんか?
通常、このような損害賠償事件では、過失相殺というのが行われます。
nhkbsさんの、過失(不注意)と相手の過失(不注意)とを比較して、全額負担ではなく、過失に応じて減額するという制度(民法722条)です。
相手の過失として考えられるのは、例えばnhkbsさんが、自転車を置いてから、車が駐車したケースで、駐車場が狭いから、自転車が倒れたらすぐぶつかるような場所に無理矢理駐車したような場合です。
自転車が倒れやすいのは、簡単に予測できることです(特に風が強い場合)。そのような場合に、倒れやすいと思われる場所に、無理にくっつけておいたのですから、その自転車が倒れたことにnhkbsさんに過失が無いのなら、相手にむしろ過失があったといえるかもしれません。全面的にnhkbsさんだけが悪いということは言いがたいかもしれません。
<大切なこと>
今まで、述べてきた内容を踏まえて、じっくりと相手の言葉を聞いてください。
「和解してくれるのか?」
「どのような条件で和解してくれるのか?」
「本当に、自分だけが悪いのか?」
「相手に落ち度は無かったか?」
「本当に、自分の自転車が倒れてできた傷なのか?」
できれば、カセットテープにこっそり撮ってください。写真も撮ってください。
話が、突然こじれてしまったとき、それがあなたの身を助けます。
悲しい話ですが、このような「和解契約」の場では、このような内容で、手を打つといいながら、後で多額の請求をするケースがあるのは事実なんです。
「後で見たら、ここも壊れてた」などと主張するケースです。
和解するなら、どのような条件で、赦してくれるのか必ず、証拠を何らかの形で残してください。
お礼
ご回答誠にありがとうございます。 少し私の説明が足りなかったようですね。修理自体は自分たちでやると言っています。 ただ、 >「後で見たら、ここも壊れてた」などと主張するするケースです。< これは私も心配していたことですので、やはり警察を介してやろうと思います。