• ベストアンサー

年輪から北を知る方法

年輪から北を知る方法は、年輪の目の詰まっている方が北と言われていますが、この考えは本当に正しいのでしょうか。それは、昔からの言い伝えで、最近の森では通用しないという話を聞いたのですが、証明してくださる方、いますか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • SPLINTER
  • ベストアンサー率40% (412/1028)
回答No.1

「退屈しのぎの博学知識塾II」より たしかに、切り株の年輪は均等ではない。どちらか片側の方が幅が広くなっている。しかしそれが南側というのは偶然だったにすぎないのだ。 木が太るのは、形成層で細胞が分裂して大きくなるからだ。細胞を分裂させたり大きくさせるのはなにか。それは、根から吸収される水分や養分であり、葉の光合成によって作られる糖分だ。 しかし、そのどちらも一直線に上ったり下ったりしているのではない。形成層をはさんだ樹皮や木部をらせん状に上ったり下ったりする。つまり、一本の木の一方向だけが早く成長することはありえないのだ。切った部分によって年輪の幅も違ってくる。 あるいは、山であれば木はほとんど斜面に育つ。斜面の木はどうしても根元が曲がる。一度、下方向に曲がってそれからまっすぐ伸びていく。こういう木を根元から切ると、そこの年輪は曲がった外側で幅が広くなる。ただしこれはスギなどの針葉樹の場合で、広葉樹は曲がった内側の年輪幅が広くなる。 いずれの場合でも、切株の年輪と方角はなんの関係もないのだ。

taeko
質問者

お礼

ありがとうございました。 どうしてこうも、世の中の常識は、間違って伝わるものなのでしょうか?常識の間違いに気付く感性を磨かなければいけませんね。

その他の回答 (2)

noname#29428
noname#29428
回答No.3

木からその生育環境(山の東西南北どこに生息していたか、木のどちらが南か等)はわかるようです。 法隆寺の修復や薬師寺の再建で腕をふるわれた宮大工の西岡常一さんと室内の編集長でコラムニストの山本夏彦さんの対談の中で西岡さんが次のような内容のお話をされていました。 「何千年も持つ木造建築を作るには、東西南北に配置する柱は、それぞれ山の東西南北に育った木を使わねばならない。また、育った環境と同じ方向に、南側の面は南に向けて使用することが必要だ。しかし、年輪だけでなく材の質等からそれを読み取るわけだが、今の人たちはその木が語る言葉を読むことができない。」 最近の森では通用しないのではなく、西岡さんの言うように読み取ることができる人がいなくなったのではないでしょうか。

taeko
質問者

お礼

ありがとうございました。 年輪の方位だけでなく、生えていた場所の方位も、わかる人にはわかるのですね。

  • rmz1002
  • ベストアンサー率26% (1205/4529)
回答No.2

まず、基本的なケースの場合です。 年輪は「木が成長した分だけ幅が広くなります」。 ですので、「よく日のあたる南側が広く」、「日のあまりあたらない北側が狭くなる」傾向になるわけです。 ということで、考え方自体は「正しい」です。 問題の「森の場合」ですが、密集して木がはえているようなところでは、「他の木が日光を遮ってしまう状態」がままあります。これですと上のような方角による成長の違いがでなくなってしまうので「均等な年輪ができる」こともあります。 ただし、これはすべての森にいえることではありません。 ちゃんと管理されている森では「他の木が日光を遮ってしまう状態」にならないようにしています。

taeko
質問者

お礼

ありがとうございました。

関連するQ&A