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母子分離について
以前も入園試験の「行動観察ってなに?」という質問をさせていただきました。その結果、それで落ちたらうちの子にはあわない園だったと思えばいいやという気持ちになったのですが、ふと疑問が出てきました。以前質問したあとに分かったことなのですが、受験予定の園は、行動観察のときに親から離れるのに泣いたらアウトだそうです。 1、これを基準とする園はどういう子を目的としてこの基準を設けているのでしょうか 2、このときに泣かない子とはどういう子なのでしょうか うちの子は今のままだと泣きそうです。毎日のように同じ年頃の子供と遊ばせたり、児童館などの見知らぬ子供のいる施設に遊びに行ったりもしています。人見知りは全くせず、見知らぬ大人ともよく会話できます。ある程度の理屈は理解して約束も守ってくれます。慣れたお教室の先生や近所のおばさんとなら私と離れても平気です。でも、初めて行った場所・人ではダメです。このあいだも病院の託児ルームで私の診察中数分が待てず大泣きでした。 試験はダメならダメでいいやという気持ちなのですが、そういう基準が設けられているということはやはりこの年で離れられることの方が理想と言われているようで、私の育児の仕方が悪かったのだろうか…という気もしてきました。母子分離できることの基本は母子関係がしっかりしていること、ならば私と子供はできていないのだろうかとか。どんどん凹む方向に走っていっています。合格するためではなく子供のために、もし本当に私が悪いのであれば今からでもなおしたいです。また、この心配が私の意識しすぎや間違った認識ならそれはそれで目を覚ましたいです。アドバイスお願いいたします。
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sanhahaさんの疑問が今の私の気持ちや状況にあまりにも似ているので、思わず、回答してしまいました。まず、私も子供の幼稚園入試の際行動観察があること、やはり、母子分離でないてしまうと落ちるといわれていること。子供の反応。育児への不安。すべてが、同じ、状況と、気持ちです。私自身発達心理学を少し、学びましたので、frauさんのお話もよくわかります。ひとつ、確認してもよろしいですか?泣いたら落ちるというのは、本当ですか?私は、偶然ですが、今日、私たち親子が希望する幼稚園に現在通園している方に直接伺いました。人気のある園で、様々なもっともらしい噂があったからです。(泣いたら落ちるなど)結果は、あっさり否定されました。その方の、お子さんは、大泣きしても、ちゃんと合格したそうです。もしかしたら、不合格だった理由を、泣いたから、と解釈する親が多くてそんな噂になったのでは?と思いました。全く質問に答えていませんが、他人事とは思えませんでしたので。回答がたくさん寄せられるのを私も待ちたいと思います。すみません、何の参考にもならなくて。
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- frau
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発達心理学では「愛着論」というものがあり、愛着の発達は親が現実にそこにいなくても、親との関係を通して与えられたイメージにより、他人や社会との距離感を自らつくりあげていく、という、発達において最も重要になる要素です。 それは「母子分離」の場面において、いかにその「愛着」が子どもに定着しているかという実験が「ストレンジ・シチュエイション」です。 例えば子どもをお母さんと一緒におもちゃのある部屋に入室させます。→お母さんは遊ぶ子の傍にしばらく一緒にいます。→そこへ他人(ストレンジャー)が入室します。→あるときお母さんは退室します(母子分離)。→他人は母を探して泣く子どもをあやすなどします→母が入室(母子再会)、他人は退室→これをもう一度繰り返す。 以上の場面から、子どもの反応をカテゴライズするわけです。そこで分類されるのが下の4タイプで、 ●Aタイプ(回避型)=養育者を喜んで迎えられない、よそよそしい態度をとる。 ●Bタイプ(安定型)=再会時にはぐずるなどして親に怒りを向けるが、落ち着きを取り戻し、養育者に喜びと安堵を取り戻す。 ●Cタイプ(アンビバレント型)=再会時容易に落ち着かず、時折激しい怒りをぶつけるなどの両価的な態度が目立つ。 ●Dタイプ(無秩序・無方向型)=再会した親に近づきたいのか、避けたいのかわからないような行動を取る。 となります。一方それぞれのタイプへの、親の接し方はAタイプの親=拒絶的にふるまう、B=情緒面で子との応答性が高く、子としてはそれが容易に予測しやすい、C=子に対して一貫して気まぐれな接し方をする、D=虐待などの行為をする。という親の養育タイプにも対応しています。 専門的な話になってしまいましたが、「母子分離」とはそのようなことです。これはこれで参考になさってくだされば幸いです。 ここからはあくまでも個人的な見解です。 幼稚園はこのような発達理論をわかっているはずのプロの集団でしょう。しかしそのような基準を設けるということが私にはまったく理解できません。というよりも驚いています。 上のことは「三つ子の魂百まで」ということの理論です。子どもは親の教育にとって多種多様な個性が生まれます。もちろん上の分類はこれもまた学問的な基準でしょう。それはあくまでも理論であって、現実的な子どもたちの在り方をサポートする幼稚園が、何故そのように「振い分け」するのでしょう?!ちなみに私は未婚で子どももいませんが、それでなくとも幼稚園の「やっかいな子どもは受け付けない」態度を感じます。 「泣く」、「泣かない」理由は実は子どもにしかわからない気持ちなのでは?様々な場面であるときは泣いたり、笑ったりするでしょう。それが現実の子どもの姿です。泣いただけで落とす、本当にそれだけが基準なのですか?でしたらそのような園に入れられるお子さんも可哀想です。 また落ちたからといってお母様もご自分を責めることは全くないと思います。もしかしてお受験?なのでしょうか?大人たちの思惑は色々あると思いますが、その枠組みに入れられるのはまだ何も知らない遊び盛りの子どもということも忘れないでください。教育論のご相談ではないのでこれ以上個人的な意見は控えますが、どんな子どもでも差別しない園に入れる方がお子さんが健全でいられることは間違いないです。 発達心理では「愛着の形成は、親子どちらか一方の要因によるものではなく、親子両者が参加して進行する相互規定的作用の産物」ともうたっています。 ちなみに私が入園するとき、私は十数人のクラスメイトが平然としている中で唯一「母子分離」を畏れて母を求めて泣き叫び、先生たちを困らせました。自分でもはっきりと今でも憶えています(笑)。でも先生たちはそんな超やっかいな私をも受け入れてくれたおかげで、無事卒園に至ったわけです。
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さっそく、そして詳しい回答をありがとうございました。 >以上の場面から、子どもの反応をカテゴライズするわけです。 この場合、母子分離時の子供の状態は評価には無関係なんですね。再会時の反応が評価される。うちが受験を考える幼稚園は分離時の反応を評価し、泣く=アウトにするようです。母親が安全基地としての内的ワーキングモデルとして内面化されることが母子分離に大きな影響を与えることは間違いないと思うのですが、母子分離のどの場面をとってどういう状態をどうカテゴライズするかは研究者によってさまざまな気がします。また、子供の気質との相関関係もコレ!という定説が出来あがっているわけでもなさそうです。 なのに。frauさまがおっしゃったとおりで、 >幼稚園はこのような発達理論をわかっているはずのプロの集団でしょう。 >しかしそのような基準を設けるということが私にはまったく理解できません。 私も分かりません。ただ、プロがするにはそれだけの理由があるのかなと不安になってしまうのです。それが第1関門のようになってしまうのはなぜか。どうしたら全くのストレンジシュチュエーションで泣かない子供ができるのか、そしてそういう子供を欲する理由は何なのか、そういう子供でなくてはならない理由は何なのか。 いくらなんでも、「扱いやすいから」はないと思うのです。やっぱり親や子供自身、あるいは親子関係の何かがそこに現れるのではないでしょうか。学問的になのか経験値的になのかはわかりませんが。お受験というとあまりよいイメージはありませんが、志望園はお勉強とは無縁で本当に子供を伸び伸びと育ててくれる園です。だからこそ志望しました。ただ定員がとても少ないため入試があります。 数ある母子分離評定法の中から、分離時の反応を重視し「泣く」ことを是としないという評価基準を設ける…そんなところがそういう基準を設けている理由が知りたいです。
お礼
アドバイスありがとうございます!同じ状況・お気持ちの方がいらっしゃるなんて!嬉しいです。すごくすごく!! 実は私も心理学をかじって今もその関係の仕事をしています。発達や児童とは無縁の分野なのですが、論文なんかは目にしてつい読んでしまいます。中途半端に知識が入るから余計気にしてしまうのかなぁとも思ったりもするのですが、こればっかりはどうしようもない。。。何から何まで本当に一緒で嬉しいです! そして。噂の可能性ですか!!考えてもみませんでした。通わせている知人何人かからも聞いたのですが、先生から聞いたわけではありません。「3年保育の試験で泣いてそのままお帰りくださいというムードになって、2年保育の挑戦でようやく合格」という話も聞いたのですが、考えてみれば「ムード」ですからね。泣いても合格したケースがないか聞いてみます!もしそうだったら嬉しいですね!よいアドバイスありがとうございました! ここまで似ているなんて。yymyymさんのお子さんが希望の園に合格されることお祈りしています!