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負荷がない時の系統電圧
思考実験、ということは前提でお尋ねします。 全国の電力会社は、50万Vとかの高電圧から少しづつ高圧して地方に電力を送っています。 もし、負荷が全くない場合でも、50万Vの幹線で電圧を保ったままにすることはできるのでしょうか? よく電気は同時同量で、とかいうのですが、無負荷なんだけどいつでも電気が使える状態にするには、電線が充電されていないといけないわけで、使う人がいないときの発電ってどうするのかな、と思うのでお尋ねします。
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発電機の電圧は、基本的には発電機の回転速度で決まります。なぜなら、誘導起電力は磁束の変化率だけで決まるので、それは回転速度で決まるからです。負荷の有無は、内部抵抗による電圧降下にしか利かないので、負荷が在ろうとなかろうと、電圧は発生します。 ですので、基本的には、たとえば同期発電機を定格の回転速度で回しっぱなしにしておけばいいだけなので、それほど難しい技術はいらないです。実際、発電所も起動した直後の発電機は無負荷で回ってます。その状態がずっと続くだけですね。それを単純に変圧器に通せば、送電線に50万Vでも電圧をかける(充電する)ことはできます。いわゆる「耐電圧試験」なんてのもあって、細かい話は飛ばすと、だいたいそういう要領でやってます。 もちろん、それを実際にやろうとするといろいろ問題は生じますけど、思考実験レベルということでしたらそういうご理解でよいかと思います。
お礼
とても分かりやすい回答ありがとうございます。とてもお詳しいんですね。 電気料金を考えていて、上のような疑問がわきました。 使用料が0の月は基本料金が半額になるのですが、その基本料金に燃料費調整額はかからない(使用量にかかるのであたりまえですが・・・・・)にもかかわらず、いつでもまた使えるように電力会社の発電機が回っていたら、燃料に応じて燃料費調整額もいるんじゃないか、と。 充電するのに燃料がかかっているのなら、薄くでも回収する必要があるのではないか・・・・・。 電気料金って奥が深そうです。 回答ありがとうございました。