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多肉植物の十二の巻の葉が開いている理由
- 多肉植物の十二の巻を育てていると、葉が外側に開き気味になることがあります。
- 一般的には、開き気味な葉は具合が悪いことを示すことがあります。
- 葉が内側を向いている植物は、適切な環境条件で育てられている可能性があります。
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ハオルチアの硬葉系の‘十二の巻き’ですよね? もしそうなら、この品種だけで考えずに、「ハオルチアの葉が広がってしまう原因」という様に考えた方が早く解決するかもしれません。 ハオルチアと言う植物で日本で良く知られているのは葉がアロエの葉に似て中にゼリー状の組織が詰まっており葉先に透明な窓のある「軟葉系ハオルチア」が多く‘オブツーサ’や‘宝草’などが良く売られていますが、「硬葉系」というのも存在し、その中ではかなり昔から‘十二の巻’だけが流通されていましたが、最近はそのほかの硬葉系の種類も多く流通されるようになって、十二の巻に近い仲間や十二の巻が交配親に使われている交雑個体なども見かける事が多く成りました。 ただ、十二の巻の奇妙な模様が長い間知られていたせいか「この模様は十二の巻だけ」と思われがちなのか、同じ模様を持つ別種や交雑個体なのに十二の巻の名がつけられて売られてしまっている物も結構見かける様になりました。 まず、お手持ちの十二の巻を入手なさったときはどのような姿でしたか?入手した時は他の店のや画像の様に葉が内側を向いていましたか? もし入手したのが結構前からで、その時から葉が開いていたのなら、十二の巻の名前で売られてしまっている別物である可能性も考えられます。 ハオルチアの硬葉系の種類や品種については「多肉植物データベース」と言うサイトが詳しくて画像で見比べる事も出来ますので、入手最初から開いていたなら別物を疑いこのサイトで持っている物と良く似た物を探してみると良いです。ただしそっくりであってもその種類・品種と同一とは限りませんので(種子から殖やした物である可能性も捨てきれず由来が分からないので)よほど確信できるもので無い限りは名無しの個体として育ててあげて下さい。 あとハオルチアで考えられる原因としては、ちゃんと十二の巻であっても適した管理でなかった為に「徒長してしまっている」のかもしれません。 ハオルチアは、分類上株の構造が「有茎種」と「無茎種」に分けられ十二の巻は無茎種の方に含まれます。無茎種でも軟葉系のものだと徒長するとどんどん上に伸びて行くものも多いのですが硬葉系では葉の質が硬く葉の根への付き方も違うので上には伸びず、葉の付け根の所から開き気味に育ってくることがあります。また、水の与えすぎで根の傷みが進んで来れば根腐れになり、もしそうなればかなり葉が開いてきてしまい、手遅れくらいに酷く成れば根元から変色してきてもうそうなれば助かりません・・・。 水やり頻度はどのくらいで、一度にどの程度の量を与えているのでしょうか。 ハオルチアの軟葉系と硬葉系はまるで全く違う植物に見えるほどに葉の質が違います。硬葉系の葉はまるで鎧の様に外側が硬くて中にはほとんどゼリー状のものが無くてあまり水分が貯められていませんが、その分かなり乾燥には耐えられる性質です。 ハオルチアは時期によってかなり極端な休眠をします。見た目がかなり悪く成るので日本ではそこまでキツイ休眠のさせ方はほとんどしませんが、軟葉系ならかなり萎びた玉ねぎ並みまで葉が萎れ色も緑色から葉色が変わりまるでミイラ化している様に見えても、水分をほんの少しづつから徐々に増やしていく休眠の目覚めさせ方が適切にできれば2か月も経つと水分をたっぷり含んだぱつんぱつんに太る綺麗な緑色の葉にできます。 でも硬葉系のハオルチアの場合は柔軟性の無い硬い葉の故、休眠時期は一見見た目の変わらない物から、種類によってはカリカリに枯れている様に見える物など休眠状態がいろいろです。 よくネット上の画像やお店で見かける十二の巻は結構水を控えて育てていた様に見えます。中には休眠中の姿と思われるものもあり、これらが丁度葉が内側に向いている状態。 十二の巻をハオルチアの一種と認識しておらず多肉植物の仲間とだけ考えての水やりだと頻度や量が他の種類と同じくらいになりがちなので、もし確実に十二ニの巻であれば、水やり頻度や与える量は十二の巻だけを別にして、かなり乾燥を好む類に合う水やり方法で与えなければなりません。 無茎種の硬葉系の種類を徒長させてしまった場合、根が酷く痛んでいなくても広がり始めた葉を元どおりに直すのは難しく、水やりを適切なやり方に変えた後はこれから新たに出てくる葉しか本来の角度に育ちません。なので全体がちゃんとした姿に戻るのはどんどんと新しい葉が出てたくさん育ち、今中心にある出たての葉が株の一番外側にいくまでかなりしばらく経たねばなりません。 それまでは外側の開いた葉はそのままで自然に老化し黄色くなって最後には完全に枯れるまで、できれば自然に取れるまではつけておかねばなりません。 とりあえずは根の調子が悪く成らない様に気を付け、中心の葉があきらかに育ってくれるまで水やりに気を付けながら様子を見ましょう。かなりの期間中は全体の姿が乱れていますが今の葉が全て新しい葉と入れ替わる迄は我慢し、植え替え時は外側の葉が取れた部分が見えない様に植え付けていけば根上がり(ワサビ根とも呼びます)せずに済みますし、運が良ければそこから脇芽が生えてきますので脇芽をある程度の大きさになる迄親株につけたままにし、独立できるくらいになったら親株から離して植えると、脇芽の方が早めに姿良く育ってくれる事もありますよ。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。多肉植物データベースのサイトを開いてみました。 浜の霜、十二の巻/高絵巻/鳳凰の舞などのページの写真が似ていました。いずれも葉がとじた写真は出ていませんでしたが。 自分の記憶からいうと、頂いた当時はさすがに覚えていませんが、どんな小さい株の頃からでも中心に向って巻くように閉じていたことはないです。寒い時期も水を控え目にしても葉が閉じたことはなく、開いたままでした。水をやらないでいると違うような姿になることはなく、形はそのままで葉が枯れたりしわっとなったりしていたのでそうならない程度に水をあげています。夏の影響で葉焼けは多少していますが。 ・・・なので「日当たりの加減が難しいんだろうな、うちの環境で置けるところは限られているけど不健康なら売ってしまっていい具合に育てられる人に育ててもらうのが幸せというか(笑)いいんかなぁ」なんて思ったりしていました。 でも葉が閉じない種類もどうやら本当にあるみたいですね。件のサイトにはうちの子と似た形の写真多かったし。とりあえず悩むのはやめにしようかと思います。ありがとうございました!