まずは、「タバコを吸う」という行為は、ストレスと思って下さい。
で、ストレスの話をします。とは言え、これは1つの考え方だととらえてくださいね。
ストレスを受けますと、血管が収縮します。しかも、ストレスの強さに比例して収縮します。つまり、弱いストレスでは弱く収縮した状態に移行し、強いストレスでは強く収縮した状態に移行します。血管が収縮するということは、血管内部の体積が減少しますから、心臓がいつもどおりに脈打っていても、血圧は上昇してしまいます。血圧が上昇したままですと大変危険なため、人間の身体は無意識のうちに、血液中の水分を血管の外に逃がして、血圧を下げます。血圧が下がりますと、ストレスは解消されます。この間、約1時間位だそうです。また、ストレス解消後、血管の外に逃した水分は、ゆっくりともとに戻るのだそうです。
ストレスというものは、足し算も引き算もしません。もちろん、掛け算割り算もしません。では、ストレスを受け、自然に解消される前に別のストレスを受けたときはどうなるのでしょうか。答えは、「上書き」です。連続して何回もストレスを受けても、一番最後に受けたストレスだけが残ります。例えば、「心を突き刺すような強力なストレス」を受けた直後、別のそれよりは弱いストレスを受けますと、強いストレスは消滅してしまい、弱いストレスだけが残ります。
喫煙というストレスは、そこそこのストレスなのですが、最強ではありません。「禁煙」ストレスや「タバコを吸えない」ストレスというものは、最強クラスのストレスだと考えられます。最後の喫煙から1時間後、体内に入り込んだニコチンが消えます。この時、最強クラスのストレスに見舞われてしまいます。ここで喫煙しますと、禁煙やタバコを吸えないストレスよりも弱いストレスを受けることになります。つまり、最強クラスのストレスは消え去り、喫煙というそこそこのストレスが残ります。と言うことは、血管は、最強に収縮して最凶に血圧上昇した状態から、血管はそこそこ収縮した状態に移行するため、自然にストレス解消する前に、血圧が降下しますので、ストレスが解消されてしまうのです。
これが、タバコの習慣性の理由と考えられています。
強いストレスは、なにも「タバコを吸えない」や「禁煙」によるストレスに限りません。
「心を突き刺すような強いストレス」でも同じです。喫煙ストレスがそれよりも弱いストレスであれば効果は同じです。
ただし、喫煙には先に書いたように、喫煙後、1時間したあたりで「タバコを吸えない」や「禁煙」によるストレスが始まります。ここで喫煙を繰り返してしまいますと、「元の木阿弥」です。
弱いストレスは、なにも喫煙ストレスだけではありません。お勤めされている方でしたら、普段からやり慣れている仕事という弱いストレスが最適でしょう。学校などに通われている方でしたら、好きな科目の勉強などがオススメです。学校やお勤めを卒業されている方や、放課後や退社後などは、趣味や楽しいとか面白いなどと感じること(これらは、かなり弱いですがストレスの一種です)をするのも良いですね。
ご質問に対する直接の回答ではありませんが、禁煙14年目の私の喫煙に対する考え方を書いてみました。
お礼
ありがとうございます。弱いストレスと強いストレスという構図の考えが説得力があると思います。ジョギングやストレッチも弱いストレスでしょうか。 この投稿から1か月経過し、喫煙本数は下降気味です。たばこに置き換わる弱いストレスを自分で獲得できればと思います。