Q、最後の1時間もきちんと仕事をこなせるようになるには?
A、これは、実に至難。という前提で、私流を紹介しておきます
私:今日から一ヶ月限定で僕が現場の全権を任されることになりました。
:つきましては、本日から作業目標を次のように変更します。
:その1。時間当たりの目標は、150ではなく120に下方修正します。
:その2。不良率目標は、0%ではなく7%に上方修正します。
どうあっても、現場が回らなくて生産目標が達成できない。このままじゃー、大規模な納期遅れの発生が不可避。そういうことで、「私が、現場管理をやって見せて、管理者層にコツを学んで欲しい!」と思い立った次第。
初日の挨拶に、現場は、歓迎の拍手。だが、それは、現場作業者がかって経験したことのない酷な日々を始まりでした。もちろん、管理者にとっては、一分一秒もラインから目が離せない酷な日々を始まりでした。
士業開始の1時間の出来高も120。その次の1時間も120。それが、就業迄ズズーッと維持することを、作業者も管理者も求められたからです。その結果、一日の生産数は、なんなく従来の125%を達成。
1、作業者が仕事に集中できるのは、せいぜいに6時間と30分。
2、その集中力を8時間万遍なく継続するには、時間目標は下げるべし。
3、当然に不良率0%なんて馬鹿な目標を掲げて生産効率を落とすべからず。
4、下方修正した目標を20工程が同時達成すれば、全体の生産数は上がる。
5、その為には、20工程の進捗を見たら判るようにすべし。
6、かつ、ベテラン多能工を3人だけを我が駒として引き抜く。
7、一人は、不良品を発見し、手直し工程に指示すること。
8、二人は、工程の生産数を定量にするために全工程を管理すること。
・あんたんとこは速すぎるから、工程12の応援をしんしゃい。
・あんたんとこは遅れとるから、私が加勢に入る。
作業場の前面に大きく掲示された《工程別進捗状況表》を見ながらの工程間の《定速定量生産》を達成する競争の開始。
作業者A:あんた、とんどもない事をするんじゃねー。
:これじゃー、あたしら丸でロボットじゃないの。
私:一ヶ月だけじゃけん、我慢してくれ!
:大規模な納期遅れを回避する非常手段たい。
:俺が、引いたら、また、元に戻るけん。
ここまでの話から分かるように、最も過酷で非人間的な生産管理とは、労働者を6時間半だけ作業に集中させること。7時間も集中させるのは、これ《無理なく、ムラなく、無駄なく》の大原則を逸脱します。で、生産の平準化は崩れて、後工程に必ず手待ち時間を作ります。そして、それを取り返すために終業時間前のに時間は、出来高150に挑む羽目に。そして、不良品が多発することになります。で、終業後に、居残りでの不良品直しが日常化。
>最後の1時間もきちんと仕事をこなせるようになるには?
↓
>自らをロボット化すること。
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己のロボット化=確実に出来る数量をはじき出す作業を8時間継続するの意。
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もちろん、これは質問者が掲げる目標ではありません。一に、管理者が考えること。では、一体、質問者が、なすべきことは何か?
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質問者が、なすべきことは何か?
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その1、淡々と日々の仕事を続けること。
その2、仕事が終わったら、心と体のリフレッシュを第一に。
この二つが大事。現段階で、焦っても悩んでもよい結果はでませんよ。心と体の疲れが取れないままに働き続ければ、待っているのはドロップアウト。今は、《心と体のリフレッシュを第一》を掲げて、淡々と日々の仕事に従事しましょう。その積み重ねた作用日が1500日を越えた時、そこに新しい世界が開けます。500日積み重ねても、これまでと一緒。1000日積み重ねても、これまでと一緒。1500日が立つまで我慢の一手ですよ。
>辛いだろうが、1500日は頑張れ!
>いいな!
ですよ。
お礼
とても分かりやすい回答をありがとうございます。 手間のかかる回答をすみません。大変うれしく思っています。 自分をおいこみすぎては逆効果なんだなと教えていただいたので、今日から気を楽に仕事します。