日本の場合、AIがどうとか以前に、少子化というか労働人口と消費人口の減少の影響のほうが遥かに大きいです。
工場のオートメーション化も日本の場合、コストダウンが主の理由ではなく、適正が技術を持った人材の確保ができなくなったために行われました。
そして、少子化の影響が今後日本全体にどういう影響を及ぼすかは、地方都市がすでに証明してるのではないでしょうか?
ちなみに、AIのビジネスへの適用で最も影響を受ける産業は、金融、とくに銀行なんじゃないでしょうか?
現時点で、上場への利権と、国債購入以外に機能していないというか、他に代替できる仕組みが存在しているように見えます。余った金融資産を中小企業が直接借りる仕組みが作られたら、銀行って。。。
少子化が進むと、個別配送、いわゆるラストワンマイルが人手不足でもう一度危機になるんじゃないかと思います。
また、アメリカが普及させたインターネットの最大の欠点は、仕組み自身に個人情報保護、言い換えると著作権を守る仕掛けを持たない点です。インターネット普及時にアメリカの政策によって先行していたこの手の仕組みを持つネットを叩き潰したためですね。
ヨーロッパを中心に個人情報保護の強化が図られてきています。国によっては国を超えた通販が事実上禁止されてもきています。
日本国内では人手の面から、国際的には個人情報保護などの観点から、Amazon=個別配送 のままではいられなくなってきているんですね。
この状況になったとき、おそらく多分復活するのは書籍流通のような仕掛けじゃないかと思っています。
ラストワンマイルは街々にある店舗が引き受けて、配送料を節約したい人、モノは、24時間その店舗に行けが受け取れる。
配送してほしい人、モノは、その店舗に配送料を受取人が払って持ってきてもらう。
そんな感じになるんじゃないかと。
仮にそうなったときに安くなる土地は商用地では一等地なんじゃないかと。住宅街やビジネス街に近いまたはその中にある店舗用地のほうが需要が残り、下がりにくいかもしれません。
お礼
多岐にわたる考察ありがとうございます。ひとつひとつが興味深い議論です。 銀行は仰る通りAIの影響をかなり受けつつあります。が、銀行が影響を受ける理由はAIで代替されるだけでなく、規制で自由に事業が拡げられないところにあるのでしょう。かつて商社不要論が叫ばれましたが手数料ビジネスから直接投資に脱皮して復活しました。銀行も規制緩和でそれ以外のビジネスをできるようになればいいのでしょう。もっとも影響を受けるのは銀行員であって銀行という会社の与信機能自体は必要ですから残るでしょう。 少子化による労働力不足とAI失業による労働力余剰はどちらが勝るのか、それともどちらも問題になるのか、非常に興味深いところです。しかしAIにより頭脳労働機会が減って誰でもできる肉体労働機会が増えるのだからミスマッチは起こらず、AI失業によって今までの頭脳労働者が単純労働に移行するだけだと思うのですが、どうなんでしょうね。 ラストワンマイルというのは電力のグリッド化と同じことでしょうね。都市がクラスタ化されるというか、すなわち大規模発電所や大規模商業施設が分散化されるイメージ。しかし超一等地、すなわち最高のものだけは返って希少性を増すのではないかと。 実は仰る通り一等地が安くなるリスクはあると思います。すなわちアマゾンにより小売店が淘汰される現実が見えているからです。ただ一等地の用途は小売りだけではありません。新しい何かが出てくるかも。なかなか難しいですが、だからこそ夢があります。