スペラゾン軟膏＋ ユベラ軟膏は冷所保存ですか？

質問

アトピー性皮膚炎患者です。
夏になり、常温保存していたクリーム容器内に、上澄み液の様なものが溜まり始めました。

題に挙げた軟膏が混合された薬を冬に処方されているのですが、これらは冷所保存しても効能が弱まったりしませんか？

回答No.2

ココカラファイン 薬剤師（@cocokarafine）

こんにちは。夏場の塗り薬の保管は「これでいいのかな？」と思うことがありますね。

ご質問のタイトルが「スペラゾン軟膏＋ ユベラ軟膏」となっておりますが、これは混合されている状態ということでよろしいでしょうか？

ユベラ軟膏は15℃以上の状態で有効成分のビタミンAの分解が始まるため冷所での保存が望ましい軟膏です。

また、ユベラ軟膏の基材（成分を練りこんで溶かしてある部分）の性質上、スピラゾン軟膏のようなステロイド軟膏との混合は状態が不安定になります。

これらの軟膏を混合すると油脂が分離してにじみ出てくることがあります。
この現象も冷所に保管することでかなり抑えることができますが、室温保管ですと今の時期はかなり不安定になり質問者様が仰るように上澄み液のように油が出てきます。

スピラゾン軟膏の先発品であるリドメックスコーワ軟膏とユベラ軟膏を混合したものの試験が行われており、冷所では特に変化はなかったが室温の場合は30日ほどで油脂の分離が見られ始めたとのことです。

今の時期の気温ですと近いうちに変色も始まってくるかと思います。
変色自体は効能や効果に影響ありませんが、ビタミンAの分解は進んでいくのでなるべく早く冷所に保管し、ご心配なようであれば近いうちに皮膚科を受診して新しい軟膏を処方してもらうようにしましょう。

ご参考になりましたら幸いです。お大事になさってください。

お礼

非常に分かり易いご指摘を頂き、助かりました。有難うございました。

ココカラファイン 薬剤師（@cocokarafine） プロフィール

ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...

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