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バセドウ病について
専門家の回答 ( 2 )
- 専門家ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) 薬剤師
こんにちは。結合阻害率の数値は検査のたびに上がってきているのですね?それは難しいですね… 結合阻害率が示す意味ですが、バセドウ病と診断する際の指標の一つであるとともに、寛解(完治)への指標ともいえるようです。 バセドウ病の原因であるTSHレセプター抗体ですが、なぜ生み出されるのかはずっと不明のままでしたが2017年になってようやく論文発表のレベルで判明しつつあります。 判明してきているものの、その発生をコントロールすることは難しく、バセドウ病の治療はTSHレセプター抗体の量にかかわらず、とにかく甲状腺ホルモンの分泌量を正常値に保つというものになっています。 結合阻害率が上がってきているということが何を意味するかと問われると、大変申し訳ないのですが私の知識ではお答えすることができません。 理想的なのはTSHレセプター抗体が消滅してバセドウ病が根本から治る・寛解することなのですが、結合阻害率が上昇しているということは抗体が増えていると解釈することもできるので、理想から遠ざかってしまっているのかもしれません。 とはいえ、現在の質問者様の検査値においては甲状腺ホルモンの分泌自体はしっかりコントロールできており、過度に悲観的になるような変化ではないのではないかと考えます。 結合阻害率が検査のたびに上昇していることの意味を、ぜひ次回診察時に担当医に伺ってみてください。 曖昧な回答しかできず申し訳ございません。お大事になさってください。
ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール
ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...
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こんにちは。検査結果について医師から詳しい説明がないとモヤモヤとしてしまうことありますよね。 質問者様が現在服用している薬やこれまでの経過が分からないので憶測でしかありませんが、写真の検査結果から読み取れることをお話いたします。 バセドウ病という診断が下って治療を始めているので、診断時はTSHもFT4ももっと高く出ていたのではないでしょうか? それと、最下段の結合阻害率というものも90%を超えていたのではないかと推測できます。 バセドウ病については質問者様自身も調べたり医師から聞いたりしているかもしれませんが、単純に説明すると体が甲状腺を敵とみなして抗体を作って攻撃している、というものです。 この抗体が甲状腺に甲状腺ホルモンを出すスイッチとなる受容体に結合することで甲状腺ホルモンが必要以上に分泌されてしまう状態です。 治療としては甲状腺機能を抑制するものが使用されることが多いのですが、おそらく質問者様もメルカゾールやチウラジール、あるいはプロパジールあたりの薬を使用しているかと思います。(推測です) 今回の検査の結果を見ると、本来甲状腺にホルモンを出すように命令するホルモンであるTSHは正常値になっており、甲状腺ホルモンそのものの量の指標となるFT4も正常値よりもほんの少しだけ低いという状態になっています。 甲状腺機能としてはかなり落ち着いてきている状態といえるのではないでしょうか。 もう一つ、結合阻害率が77%になっています。 これは正常値からは大きく外れた高値ではありますが、治療開始当時よりは下がってきているのではないでしょうか。 この値が下がってきているということは、体が甲状腺を敵とみなして抗体を作って攻撃する度合いが下がってきている可能性があることを示しています。 全体的に、良好な経過なのではないでしょうか。 ご参考になりましたら幸いです。お大事になさってください。
補足
お世話になっております。 ご丁寧なご回答ありがとうございます。 補足としてお伺いしたいのですが、結合阻害率は検査の度に数値が上がってきているのですが、これはどうすれば宜しいのでしょうか?
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お礼
分かりやすいご説明ありがとうございます。かかりつけの内科で尋ねてみます。またよろしくお願い致します。