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野菜や果樹の肥料について知りたい
- 化学肥料と有機肥料を同時に施肥すると、速効性の化学肥料が効いた後、有機肥料を分解する細菌が活躍して豊かな土壌にするのでしょうか?
- 質問者は畑などの土壌をふかふかにするために有機肥料が必要だと認識しています。化学肥料だけを施肥すると土壌が固くなり、植物の繁茂に不適切になることを聞いています。
- 質問者は作物に関して、化学肥料と有機肥料の土壌細菌の関係や肥料の有効な与え方について教えて欲しいとしています。
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>化学肥料と有機肥料を同時に施肥すると、速効性の化学肥料が効いた後、有機肥料を分解する細菌が活躍して豊かな土壌にするのでしょうか?? 有機肥料というのは枯れた植物などです。(腐葉土) この枯れた植物を微生物が分解して硬い繊維質が残ります。 この繊維質が土が固まるのを防ぐと同時に繊維質の周りに空間ができて植物の根が呼吸するのを助けます。 植物の根というのは呼吸しています。 更に枯れた植物を分解することで繁殖した微生物が集まって土のなかに柔らかい団子状の塊を作ります。(団粒構造) この柔らかい塊の間に空間ができます。 枯れた植物の代わりに菜種油などを絞った後に残ったもが油粕と呼ばれて販売されています。 油粕は粉末状ですがこの状態で微生物を繁殖させると悪臭がしますので、工場で微生物を繁殖させたものを固めたものが一般に売られています。(発酵油粕) >化学肥料は一時的にでも、土壌細菌を消毒してしまうのでしょうか? 化学肥料には消毒作用はありません。 化学肥料にはいろいろな種類がありますが、植物が吸収できるのは有機態窒素と呼ばれる状態です。 化学肥料は化学的にアンモニア態窒素と硝酸態窒素とよばれる形をしています。 これが土中の部生物の働きで有機態窒素に変わります。 これ等の窒素を含む化学肥料は使い続けると土が酸性になりますので中和するために石灰(酸化カルシュウム)や消石灰(水酸化カルシュウム)を散布します。 この石灰や消石灰には消毒作用があります。 窒素分として硫安(硫酸アンモニユム)を使っていた場合に石膏(硫酸カルシュウム)が出来てしまい土がカチカチに固まってしまいます。 御質問で「乾期に固くなってしまい、作物が採れません。」とありますがおそらくこのような化学反応が起きてしまったのかと思います。 家庭菜園や園芸用には硝安と呼ばれるものをお勧めします。 ただし、硝安は爆薬の原料にもなりますので入手し難いかも知れません。 この場合は窒素肥料と称して販売されているものを使ってください。 成分表に硫黄が入っているものは避けてください。土がカチカチになる可能性があります。 栽培には窒素の他にカリ分や燐分が必用ですので個別に買われるよりは配合肥料とされているものが簡便かとおもいます。 いずれにしましても土を根が育ち易い状態にするのは有機肥料ですので苗を植える間に必ずすき込んでおいてください。 有機肥料が分解するのには時間がかかりますので、できるだけ早い時期にすき込んで下さい。 最近牛糞が売られていますが大量に繊維質を含んでいますのでお勧めです。 尚鶏糞は肥料分が豊かですが繊維質は少ないので注意して下さい。 牛糞は土質改良材で鶏糞は有機肥料だと記憶して下さい。 レギュラーコーヒーのかすも繊維質が沢山ありますのでもしお使いであればすき込んで下さい。
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- ofuroyoifu
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>畑などの土壌をふかふかにするのは、有機肥料を鋤きこむことが必要と認識しています そのとおりですが、ややもすると1年~2年これをやるともういい土地になったと思ってしまう方がいると言うことです。 土地には地力というのがあって、何年、何十年とかかって地力がついてきます。 有機質物質が何十年もかかって、草木の残骸、動物の死骸、動物の糞などが土中菌によって分解され地力がつきます。 化学肥料は無機質ですから土中菌の影響を受けず、直接植物に吸収されますので即効性があり、ミネラル類ですからこれも必要です。 一朝一夕にはふかふかの地力のついた土地にはなりませんので、毎年こつこつと有機肥料(有機物)を入れて地力を上げてください。 地力のついた土地は天候不良の年でも、最低限の被害(不作)で済みます。 http://www.chigai.org/%e3%80%8c%e6%9c%89%e6%a9%9f%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%80%8c%e7%84%a1%e6%a9%9f%e3%80%8d%e3%81%ae%e9%81%95%e3%81%84/
お礼
基本的なことを教えて頂きました。 ありがとうございます。
- qwe2010
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化学肥料は、それほど、土壌細菌を消毒しません。 醗酵牛糞、苦土石灰、化学肥料をまき、土壌を耕します。 醗酵牛糞は、土が固いのなら、たくさん入れても構いません。 醗酵していないものを土と混ぜると、それが土の中で、醗酵してガスが発生して根が腐ることがあります。必ず醗酵したものを使いましょう。 野菜が育ち始めると、肥料分が足りなくなる場合がありますので、 化学肥料を、野菜と野菜の間にまき土を少し耕します。 有機質が土壌にたまることにより、土が柔らかくなり、水分もたくさん保持して、肥料分も抜けにくくなります。
お礼
有機肥料について詳しくご回答頂きました。 ありがとうございます。
お礼
分かり安く解説を頂きました。 ありがとうございます。