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SGD400丸棒の引き抜き率と硬さについて
- SGD400の引き抜き率についての基準や硬さの関係について知りたいです。
- SGD400を使用した製品のコイニング工程で割れが発生しています。素材の引張り強さについても聞きましたが、質問の内容をまとめてください。
- SGD400のΦ10の引き抜き前丸棒の寸法と、引き抜き回数と硬さの関係について教えてください。
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SGD400の準拠規格であるJIS G 3123(みがき棒鋼)を眺めてみましたが、 引き抜きの断面減少率等は規定されていないようですね。 SS400と近似するSTK400の引張り試験の結果ですが、降伏点が420MPa、 引張り強さ490MPaというデータを見たことがあります。 引張り強さ400MPa級の各種鋼材について、引張り強さの下限は400MPaで あっても、実力はかなり上側にばらついているように想像します。 静荷重の引張り強さの値が大きいことは、塑性変形に対する性能とは 異質ですから、コイニングで材料割れが発生するものが生じたのかも しれません。 JIS上では、SGDに、SGD290という材質もありますから、状況が許せば お試しになっては如何でしょうか?申し訳ありませんが、市場に流通 しているかどうかの情報は持ち合わせておりません。 JISをもう少しよく読むと、 SGD400の材料となる「みがき棒鋼用一般鋼材」というJISもあります。 このJISでは、機械的性質を保証するSGD A、SGD B及び化学成分を保証する SGD1~SGD4が規定されています。 仮にSGD Bを材料として、引き抜き加工してSGD 400-Dの規格を保証する みがき鋼棒を製造した場合、 材料の引張強さの規格範囲は、400~510 MPa 製品の引張強さの規格範囲は、500~850 MPa と書いてあります。 材料と製品の具体的な対応関係は、JISには規定されていませんから、 上記の比較は私の勝手な思い込みかもしれませんが、引き抜き加工による 加工硬化と考えて納得できそうにも思えます。 なお、JISにおいてSGD 400の引張強さは、取引当事者間の協定が優先で あって、必ずしも500~850 MPaの範囲だけがJISの規定という訳ではあり ません。 素人の想像ですが、引き抜き加工による加工硬化の影響が大きいので、 機械的性質については取引当事者間の協定を優先し、引張強さの値に 大きな裕度を与えることができるようにJISをつくったものと思います。
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丁寧な回答有難うございました。 また聞きですが材料やさんが引っ張り500MPa以上有ると言ってたようです。 コイニングはΦ8を3mmまで潰してまして当然Φ8→3mm間で発生してます。食指で十分判ります。 量産開始からほぼ2年がたちます。 たまたまだったからか今まで不具合は発見されませんでした。 客先納入前にきずきましたので全数選別しました。 選別結果ロットほぼ全数のようです。 対応は供給先を変えました。結果は確認中です。 残った問題はこの材料の処理を如何するか。 規格外とは言えず材料やさんへ金払えとは言えないようです。 この処理は経営者(オーナー)に一任です。 元をただせば安いからと言って購入先を勝手に変えたことに有ります。 今まで8年ぐらい多種の製品を加工してきましたが今回のロットまるまるNGは初めてで勉強代と考えざるを得ないようです。 弊社の発注担当者に期待するのも無理です。 ただ工程を変えたら最低口頭で連絡しろと言ってますがこれもまー無理ですね。