- 締切済み
目で見たものを書き写すのが苦手とは?
- 心理検査で発達障害と診断され、得手不得手についても記載があった
- その中で苦手なことの一つが『目で見たものを書き写す』ということ
- デッサンや模写、習字が苦手なのか疑問
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家松代 信人(@sainou) 知的発達障がい児教育の専門家
こんにちは。 発達障害の検査にも使用されるWAISであれば、 「簡単な記号を見本通りに書き写す」という検査内容があります。 これは、指示に従う力や事務処理速度等をみるための検査であり、視覚的短期記憶力が問われる検査となっています。従いまして、処理速度も無視できないファクタとなる事務処理等で要求される書き写しの特性についての指摘と考えられます。 デッサンや模写、習字(お手本がある場合)の場合には、何度もお手本を見直すことができますので、視覚的短期記憶力はそれほど重要なものとはなりません。むしろ、事務的正確さより美的品質(かすれがないか等)が問われる分野です。これらの分野では、あまり処理時間が問われないこともあり、WAISのような心理検査における書き写しと相関はそれほど高くないといえます。 質問者様の場合には、処理速度も無視できないファクタとなる事務処理等で要求される書き写しの特性についての指摘と考えられます。 [参考] 質問者様と適用年齢が異なると思われますが、ベンダー・ゲシュタルト・テストという心理検査(4~11歳)もあります。 この検査は「視覚・運動成熟度」に関するものであり、発達障害、神経機能や脳障害の評価に用いられます。検査は9つの図形からなり、図形のそれぞれは3×5カードに描かれています。 被験者はそれぞれの図形を提示され、白紙に書き写すように求められます。検査時間も決められており、その後で、正確さとその他の特徴に基づいて結果が得点化されます。 しかしながら、やはりデッサンや習字といった美的品質が問われる分野の評価とは異なるものといえます。 ここで美的品質とは、線の太さの変化や濃淡の変化、かすれの有無といったものをさします。
松代 信人(@sainou) プロフィール
◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援(脅...
もっと見る
お礼
回答ありがとうございました。