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UV洗浄の弊害とは?
- 接着剤での部品接着を検討しており、UV洗浄による接着強度の向上を確認しています。
- しかし、関連部門からUV洗浄の弊害について問合せがあり、悩んでいます。
- 銅(C1100)とアルミ(A1050)の表面改質を目的とするUV洗浄の弊害についてアドバイスをお願いします。
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材料から推測すると、導電性や熱伝達性を重視しているような気が。 そのような目的での使用は経験がありませんが、電気的には表面抵抗が上がる事で問題がでるかもしれません。 あと、どのような洗浄装置を使っているかによりますが、オゾンの発生、ワークに対する熱(水銀灯なら結構上がります)に対策が必要になる場合があります。
UV照射で発生するオゾンには強力な酸化作用があり、表面の有機物は分解されて清浄になります。 http://www.m-n-w.com/hikari_teck.htm 金属への UV 改質の原理は、高分子の場合と異なり、表面に緻密な酸化膜が形成され、 そのことで接着力が向上すると考えられています。 UVオゾン処理を金属に施すと、始めは洗浄効果が働き、次に酸化反応の効果 (親水性の高まり等)が現れます。 この極薄な酸化膜が弊害とならなければ適用して効果有。 アルミは自然に酸化膜を形成するが、それは不働態膜で酸化が止まった状態。なので洗浄しても殆ど変化ないはずです。 銅の酸化膜は不働態膜にはならないので、強力かつ極端な長時間やると変化があるかもしれません。 同類な銀では黒変するとか http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa1654730.html 丁寧に評価せずとも 狙い時間の何倍か晒して特性がどうかを見るだけでよいと思います。
お礼
アドバイスありがとうございました。 酸化膜については、表面分析を進めてUV照射時間との関係を 確認していきたいと思います。 継続、検討していきます。
既にご存知と思いますが、URLにて理論を今一度確認ください。 > 照射時間と濡れ性、接着強度など条件出しができていると思っていますが、 > UV洗浄による 弊害確認について関連部門より問合せあり、悩んでおります。 オペレーターやメンテ要員のUVに関する教育と、保護具等の準備と着用の講義。 それと、洗浄後の保管場所と保管時間を設定し、濡れ性改善による不具合が発生しない間に 使用する。 また、有機物再付着により濡れ性が元に戻ると、品質にばらつきが生じるので、保管期間と 場所の設定は重要です。
お礼
アドバイスありがとうございました。 UV洗浄後の取り扱いについて、確認・検討していきます。
UV洗浄は、エネルギーの高い=波長の短い紫外放射で、被洗浄物の表面に 付いた有機物を分解して取り除く手法です。 銅(C1100)アルミ(A1050)等の金属自体は紫外放射で変化しませんので、 安心して実施していいと思います。 弊害について問合せている方から、具体的にどのような懸念があるか 聞き出した方が、素早く懸念を払拭できそうです。 条件出しが済んでいれば杞憂かもしれませんが、被洗浄物の汚れの程度に よっては、期待するほどの効果が得られない可能性は考えておいた方が いいかもしれません。
お礼
アドバイスありがとうございました。 被洗浄物のUV洗浄前について、管理を追加することを考えております。 今までは「脱脂洗浄」とのみ指示しておりましたが、 洗浄度合いを確認、ある一定洗浄度に規定することを考えております。 継続、検討していきます。
条件出しが出来ているのであれば実施してみればよかろう 弊害項目をリストアップしたからと言って可否判断できるのかな。 半導体での適用しか知りませんが、UV洗浄のスループットは低いので 洗浄に入れる前の材料のクリーン度にセンシティブだということ つまり材料屋が変わればその都度チェックをしないといけない。 ガスのクリーン度や選択を誤ると結果が安定しない可能性が大きく 工程の不安定性に悩まされえることになりかねない。
お礼
アドバイスありがとうございました。 UV洗浄のバラつきについても確認していきます。
お礼
アドバイス ありがとうございました。 ご推測の通り、熱伝導性が必要な機能となっておりました。 オゾンの発生対策については、装置メーカ推奨のブロワ(排気量)や UVメガネ(装置にはUV非透過の観察用小窓あり)も準備しておりました。 アドバイスを参考に継続、検討していきます。