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G92ねじ切りサイクルを使用したプログラムについて
- NC旋盤初心者です。M20P2.5メートル並目ねじの加工をしたいのですが、正しいか不安なので、計算、数値などがおかしければご指導、ご指摘よろしくお願いいたします。
- 切込みパス回数や総切込み量はチップが手元にないためメーカ推奨値ではありません。すみません。
- 計算ややり方がおかしければ、ご指摘、アドバイスなどよろしくお願いいたします。
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違いますね。 先のご質問で 回答(1) さんが提示されました三菱マテリアルの表にある 「総切込量」というのを見て下さい。 ピッチ2.5のおねじだと 1.53 となっていますね。 従って 外径φ19.8 - 1.53*2 = φ16.74 が、 ピッチ2.5のサライ刃付きインサートで加工する際の谷底径になります。 汎用60°のインサートを使う場合には、ノーズRが小さいので 谷底径はもっと小さくする必要があります。 基本的には有効径を基準にして、ノーズRの底径を計算する方が正確です。 ※面倒なのであとで後ほど あと ねじ区分:6G との事ですが、おねじでしたら 6g ですよね? > 基本的には有効径を基準にして、ノーズRの底径を計算する方が正確です。 > ※面倒なのであとで後ほど の続きです。 まず B0205-1 基準山形 より とがり山の高さ H を求めます。 H = 0.866025404 P ≒ 2.165 有効径は B0209-2 もしくは B0209-3 から調べて φ18.334~φ18.164 なので 加工の狙いは (18.334+18.164)/2 = 18.249 → 18.25 とします。 60°のねじフランク面同士が交わる底の径(▼の頂点の径)は 有効径 - 1/2H * 2 なので 18.25 - 2.165 = 16.085 60°のVに内接するRをつけると、Vの頂点からRの底までの距離はRと等しいので おねじ谷底径 = 16.085 + R*2 これがねじ切り最終パスの加工径になります。 サライ刃付きのインサートだと、メーカーにもよりますが、Rは 0.125Pよりちょっと大きいくらいで、例えば 0.33 とかになっています。 物によって異なるので実際の数値はカタログで調べて下さい。 R0.33の物を使う場合の谷底径は 16.085 + 0.33*2 = 16.745 で、先のカタログの「総切込量」から求めた値とほぼ等しいですね。 汎用60°のインサートだとRが小さいのでその分深く加工する必要がありますが Rさえ分かれば同様に計算出来ます。 例えば 16.085 + 0.22*2 = 16.525 京セラ 16ER G60 16.085 + 0.27*2 = 16.625 三菱 MMT16ERG60 などなど。
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毎回の切込み量についてもあまり宜しくないので補足します。 基本的にはこれもメーカーカタログの切込み量目安を参考にされた方が良いです。 | 総切 パス回数 | ピッチ 込量 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 | 2.5 1.53 0.26 0.23 0.19 0.17 0.15 0.13 0.12 0.11 0.11 0.06 1回目 19.80 - 0.26*2 = X19.28 2回目 19.28 - 0.23*2 = X18.82 3回目 18.82 - 0.19*2 = X18.44 4回目 18.44 - 0.17*2 = X18.10 5回目 18.10 - 0.15*2 = X17.80 6回目 17.80 - 0.13*2 = X17.54 7回目 17.54 - 0.12*2 = X17.30 8回目 17.30 - 0.11*2 = X17.08 9回目 17.08 - 0.11*2 = X16.86 10回目 16.86 - 0.06*2 = X16.74 11回目以降 X16.74(必要に応じてゼロカット) です。 絶対にこの通りでないといけない訳ではありませんが基本的には 切削する断面積が均等になるように、だんだん切込み量を下げて 行くのが良いとされています。 参考: http://www.sandvik.coromant.com/ja-jp/knowledge/threading/thread_turning/how_to_apply/infeed_depths_per_pass/pages/default.aspx 被削材が硬い場合などは初回の切込み量を小さくし、 それ以降の切込み量も同じ面積となる様にするのが一般的です。 面倒なときは G76 を使う手もあります。
お礼
切込み量目安、参考にさせていただきます。 >被削材が硬い場合などは初回の切込み量を小さくし、 それ以降の切込み量も同じ面積となる様にするのが一般的です。 そうですね、、 私の職場では、基本的にHC276,HC22,二層ステン等、硬めの材料がメインなので、その辺りを意識してこれから勉強していきます。 G76、複合ねじ切りサイクルのことですね。 プログラムの指定形式がG92よりも少し複雑ですが、覚えてしまえばコードの短縮にもなりますし便利そうですね。
先のご質問 No.43629 NC旋盤での切削ねじの加工について の追記を見落としておりました。申し訳ございません。 腕利きエンジニアの回答(2)さんが本件も含め完璧にご回答下さい ましたので安心いたしました。 引き続き、本サイトをご活用下さい!
お礼
丁寧にありがとうございます。 三菱の総切込み量、拝見しました。 この総切込み量というのはメーカーによって若干違いがありますが、それに合わせて底を計算するのが正しいやりかたなのですね。 ノーズRの事も全く考慮していませんでした。 >基本的には有効径を基準にして、ノーズRの底径を計算する方が正確です。 わざわざすいません。助かります。 ねじ区分:6gの間違いです ようやく理解出来ました! ズブの素人ですが今の今までjisの表のみで加工できると思ってました… 懇切丁寧な解説大変ありがとうございました。 前回の質問の回答者様もありがとうございます。 計算してみたところ、確かに既成のプログラムの最終切り込み径、出来た加工物の有効径とも一致しました! 本当に助かりました!