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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:焼入温度が高いと なぜ残留オーステナイトが多くな…)
焼入温度が高いとなぜ残留オーステナイトが多くなるのか?
このQ&Aのポイント
- 焼入温度が高くなると焼入後の残留オーステナイトが増加する理由について知りたいです。
- 残留オーステナイトの量と焼入温度の関係について詳しく教えてください。
- 焼入温度が上がるとなぜ残留オーステナイトが増えるのかについての解説をお願いします。
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noname#230359
回答No.1
鋼種を書いてもらうと短くて済んだのですが。 三つ場合に分けて説明します。 過共晶の炭素鋼、低合金鋼(軸受鋼を含む)の場合。標準焼入温度はA1変態点+30~50℃です。つまり焼入加熱状態ではオーステナイト+セメンタイトになっています。焼入温度を高くすると、セメンタイトが固溶が進んで量が減少、オーステナイトのC量の増加、オーステナイトのMs点Mf点が低下するので、残留オーステナイトは増加する。 高合金工具鋼(SKD、SKH)の場合。焼入加熱状態ではオーステナイト+特殊炭化物になっており、焼入温度を高くすると特殊炭化物の固溶量が増加するので、上記と同じ現象になる。 亜共晶鋼の場合。焼入加熱状態ではオーステナイト単相である。しかしオーステナイトの安定化やマルテンサイト変態への影響因子のため、焼入温度により残留オーステナイト量が少し変化する。文献(A)「残留オーステナイトに関する二、三の実験」(0.3%C合金鋼)(古い!)の図8にあるように、焼入温度を800℃から900℃にすると残留オーステナイトが少し増える。但し冷却速度の影響の方がずっと大きい。さらに高温にすると逆に減少する。理由は?項に書かれているように、熱歪の増加によりマルテンサイト変態が促進されるため。 マルテンサイト系ステンレス鋼はSKDと同様になります。
お礼
後から読み返してお礼を申し上げていなかった事に気づきました。 大変失礼致しました。 非常に参考になるご回答を頂いたことに感謝致します。