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樹脂めっきについて - パラジウムの付着方法とは?
- 樹脂めっきの方法について調べていました。樹脂を腐食させてパラジウムを付着させる理由が分かりません。
- 樹脂めっきでは通常のめっき材料を直接付着させることが難しいため、まず樹脂を腐食させてからパラジウムを付着させる方法が用いられます。
- パラジウムは樹脂との相性が良く、高い密着性を持つため、樹脂上に腐食させた後にパラジウムを付着させることが可能です。
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パラジウムは触媒となるレアメタルです。 本日の価格1480円/グラム(笑) http://www.chem-station.com/yukitopics/Pd-Os.htm 触媒とは自身は変化しないで周りの物質の化学反応を促進する。なのでふつうの化学反応式には出てこない。 >通常のめっき材料 では触媒として使えないから。最も身近に使われるのは自動車の排ガス浄化装置。プラチナ、パラジウム、ロジウムが併用される。 これを解明しきればノーベル賞! http://www.nikkyoko.net/nobel/chemical2010.pdf プラスチックダイレクトめっき http://www.shinkosya.co.jp/mekki.html 新旧の方式いずれでもパラジウムが使われる。 旧方式の無電解ニッケルでは化学反応の還元でニッケルを付けるが、樹脂界面にパラジウムがあると活性化して促進される。 新方式は更にパラジウムが均一な導電被膜となり、銅メッキを可能としたもので、無電解ニッケルを省略できる。
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ネットで検索しますと、割りと簡単に確認ができますよ。 さて、 ★ 先ずはじめに6価クロム等で樹脂を腐食させ は、 六価クロム酸によるエッチング処理により、樹脂表面に生成した凹凸に金属めっきが 食い込み、金属めっき凹凸に対する樹脂のアンカー効果が樹脂と金属めっき膜間に発生 するわけ である や、 既存ABS樹脂めっきの前処理行程では、製品に付着している汚れ(汚れの主成分は、脂肪酸 エステル=動植物性の油と炭化水素類=鉱物系の油に大別される)を有機溶剤による溶剤 脱脂、アルカリ塩を複数組み合わせたアルカリ性液によるアルカリ脱脂等により除去し、 その後六価クロムを含むクロム酸/硫酸溶液中に浸漬することにより表面粗化を行い、 表面に凹凸をつくることで密着性を確保(アンカー効果)していた となる ★ パラジウムを付着させる は、 一方、本研究技術開発では、超臨界CO2複合装置ベッセル内の製品(対象物)を超臨界 CO2環境下に置き、製品に付着した汚れを除去(製品から除去した汚れはCO2循環過程で フィルターにより除去され常にきれいなCO2が循環する)することができた また、この超臨界CO2洗浄時に、超音波による物理的刺激を与えることにより樹脂表面を 粗化する超臨界CO2複合装置を開発した 更に粗化された表面にOH基を生成し、このOH基と分子接着剤そしてパラジウムの化学 結合により密着性を高める(アンカー効果と化学結合による効果の相乗効果により密着 性を確保する)ことに成功した 又、紫外線はABS樹脂表面の活性化効果が高いことが期待され、表面活性化効果が 高まることにより表面の滑らかさ、均一性などの装飾性の向上を図った となります にて内容の確認をして、更に関連用語の検索をするか、 “樹脂めっき 6価クロム パラジウム付着”にて用語検索し、新たな文献を確認ください。 纏めると、半導体的な表面改質と化学的結合材かな。
お礼
早速に有難うございます。 しかし、難しいですね。 アンカー効果は理解できますが、それならば、パラジウムでなくても良さそうな気がします。 【エッチング→ニッケルめっき】でも良いのかなとも思います。 でも、なにか化学的な理由でパラジウムを挟むのがが一番良いのでしょうね。 それを発見した人はすごいですね。 有難うございました。
お礼
たいへんわかりやすい回答、有難うございます。 感謝感謝です。 やはり、ノーベル賞ものの発明だったのですか… そうですよね、プラスチックに金属をめっきするなんて、普通はできないと思います。 しかし、日本人がそれで二人も受賞していたのは、うれしい話です。 まだ日本も捨てたもんじゃありませんね。 回答頂けた先生も只者ではないような感じを受けました。 誠に有難うございました。