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金めっきの代替めっきとしてのパラジウムめっきについて
- 金めっきの代替めっきとしてパラジウムめっきを検討している際に気になることがあります。
- 具体的には、パラジウムめっきのコストや下地めっきの必要性、めっき厚に関してです。
- これらの要素について詳しく教えてください。
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Q1について 現在、パラジウムの価格は金の1/3程度ですのでコストダウンの可能性はあります。めっき液のコスト次第と思います。 Q2について 下地はNiめっきで良いと思います。厚さは現在と同じで良いと思います。下地めっきは耐食性を考慮し行ったほうが良いと思います。 Q3について 文献等ではパラジウム0.1μm前後です。実際にめっきして評価して見ると良いと思います。URLを参考にして下さい。 Q4について パラジウム皮膜は水素を吸蔵するのでめっき厚が厚くなると水素を吸蔵してクラックができる。
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定性的な話で申し訳ありませんが、 Pdを含めて俎上に上がるのは白金属(Pd,Rh,Ru,Os,Ir,Pt)の貴金属めっきと 思います。 単体金属の価格は相場の情報で把握できると思いますが、金よりも変動幅 が大きいことは覚悟しておく必要があると思います。 下地めっきは、実用上はおそらく付けることになるのでしょうが、母材への 拡散性の観点でみたとき、白金属は銅に対する拡散は金に比べてごく小さな 値と思います。周期律表でみたとき、白金属はNiの丁度外側に位置するので バリア特性を期待できるので下地めっきなしの可能性はあると思います。 (Niの代替としてPdを用いる例はあるとのことです) 必要なメッキ厚に関しては、下地めっき、バリア性、ピンホール、表面の摺 動性など複合的な観点で決まると思いますが、有効な情報を持ち合わせてお りません。 白金は触媒作用があることが周知と思いますが、白金属も似た性質があると 聞いています。雰囲気中に含まれる物質の反応を促進する可能性は点検して おいた方がいいと思います。反応による生成物がめっき表面に堆積したり、 周囲に影響を与えたりする可能性という意味です。 参考書: 坂本光雄著 電子金属材料デザインガイド 総合電子出版社 白金属(Pd,Rh,Ru,Os,Ir,Pt)は、金(Au)に比べて硬度が高いので、耐摩耗性 は優れますが、接点の「なじみ」や摺動による「クリーニング効果」は期待 しにくいと思います。
お礼
ohkawaさん。 ご回答ありがとうございました。 Pdの価格相場の変動幅が大きいのですね。 価格が安定しないのは、不安要素の一つですね。 周期律表と言う物で素材の性質や似通った性質の素材の判断できるとは知りませんでした。 勉強になりました。 雰囲気の物質に反応し易いとの事ですね。 過去のクレーム票を洗出し、Pdめっきで問題が無いか検証していきます。 ありがとうございました。 また機会がありましたら、ご教授の程、宜しくお願い致します。
お礼
yukikaeruさん。 ご回答ありがとうございます。 コスト面で、素材自体の相場は金よりもかなり安いが、めっき液としての需要が少なければ、あまり安くならないかも?ですね。 実際に何社か見積してみます。 Pdのめっき厚については、添付頂いたURLを参考に詰めていきます。 良い資料を紹介頂き、ありがとうございます。 使用環境について、過去のクレーム票を洗出し、Pdめっきで問題が無いか検証していきます。 また機会がありましたら、ご教授の程、宜しくお願い致します。