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空間距離による高電圧650Vの部分への絶縁材の必要性
- 高電圧650Vを印加し、近くにGNDに落ちる部分がある場合、規格で3mm以上の空間距離が必要である。
- しかし、空間距離が確保できない場合は、絶縁材を使用することで対策することができる。
- どれくらいの絶縁材を使用すれば良いかについては、具体的な規格やガイドラインに従う必要がある。
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放電的な内容なので、意味がないのでは?
必要とする空間距離や沿面距離は、電圧によって一義的に決まる物ではなく 準拠規格によってある程度変化します。従って、正確に判断するならば、 準拠規格を明確にする必要があります。 もう少し詳しく言えば、感電を防止するために接地をして使用する機器か、 接地をしなくても使用してよい機器かによっても判断基準が異なります。 例えば、電気用品安全法の技術基準、別表第八の附表第二によれば、充電部 とアースするおそれのある非充電金属部又は人が触れるおそれのある非金属 部の表面との間に必要な空間距離(沿面距離を含む。)は、7mm以上必要で す。(固定している部分であつて、じんあいが侵入し難く、かつ、金属粉が 付着し難い箇所については、6mmまで低減されます。) 基本的に、この基準は、接地することによって安全を確保する考え方の機器 に対する要求事項です。 さて、ご質問に戻って、要求される沿面距離(空間距離)が確保できない 場合において、充電部間に絶縁材を挟むことで対策してよいかですが、 そのように対処することも認められています。 次に、その絶縁物に要求される仕様がどの程度であるかが課題になります。 これも準拠規格次第ではありますが、接地に頼らずに、絶縁物の耐力だけで 感電を防止使用とした場合は、絶縁物が4U+2000Vの電圧に耐えればOK とする考え方があります。Uは、印加される電圧です。U=650Vであれば、 交流実効値で、4600Vに耐えるように絶縁材を挟むことで、沿面距離(空間 距離)の不足をカバーすることが認められると思います。 いずれにしても準拠規格次第です。準拠すべき安全規格が存在しない場合は、 実力で650Vの電圧に耐えれば、その後の責任は、製造者さんの考え方(安全 に対する設計思想)次第ということもできます。 電気用品安全法に基づくのであれば、所要の耐電圧は、附表第三 絶縁性能 試験により、4000Vとしたほうが準拠規格の一貫性がありますので、訂正し ておきます。 >規格で3mm以上話さなければなりませんが・・・・ 準拠したい規格をご教示下さるようにお願いします。 もし、不明であれば、どのような機器であるか、用途や使用する人が素人か 職業人かなどの情報をご呈示頂ければ、準拠規格を探せるかもしれません。
お礼
非常に丁寧に解説いただきましてありがとうございます。 人が触れる部分とかでなないので、人的に危険とかではありません。 電気を印加して測定する部分で測定部分は金属(銅板とSUS)で挟み込みます。その周囲は絶縁材(ユニレート)で構成されています。 但し、測定部の金属と絶縁部以外の周囲が近く、電気が放電とかするのを懸念しています。 今は、なんとか空間距離3mmを確保するように設計をしなおしております。 あとは測定に耐えられれば製造者側で自己責任ですかね。
お礼
ありがとうございます。 今は、空間距離3mmを保つように設計変更し、トライをしようと思っています。 まずは、やってみます。