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ねじり試験におけるトルク判定方法とは?
- ねじり試験において、回転軸製品のトルクの判定方法について教えてください。
- 破断までのMAXトルクと弾性限トルクの2点を確認していますが、読み取り方はどのようにされるのでしょうか?
- 0.2%耐力のような読み取り方やJAEL法についても知りたいです。
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>一定断面の製品なら、0.2%のねじれ量も算出できますが、構造部品になると、それも困難 ねじりの座屈があるかもしれないが、それコミで0.2%耐力方式で測れば良いのでは JAEL method は確かに存在するものの、レアですね。 Heat Treating: Proceedings of the 23rd Heat Treating Society Conference グラフタイトルが JAEL strength、X軸が JAEL torque となっている。人名の模様。 ASM の Heat Treating 学会誌の他に見当たらないのは何故か、ここから出発せざるを得ず難問のようです。 訂正 JAEL → Johnson's Apparent Elastic Limit http://nersp.nerdc.ufl.edu/~tia/3501-13.pdf 直ちには理解しかねるが、0.2%耐力方式と異なるようです。 フルで検索すれば頻出するので、もっと判りやすいサイトがあると思います。 >ワーク半径r が部位によって変化する場合や、円形断面ではない場合などがあり、算出が困難と感じています。 であっても、ねじり力に対してねじれ角を計測すればリニアな変化のはずです。 算出は素直な大径小径の繋がりなら単純ながら、複雑な構造体では座屈もおきてノンリニアになることが起こりえる。 それ込みで0.2%耐力を求めたものがねじり許容応力とみなして妥当か否かは考慮を要し、試験ではもっと大きい永久歪みを観測するまで行うなどしか手はないでしょう。 >せん断ひずみγ=0.2%になる場合のねじり角を求め、 そこを通る平行線と測定グラフの交点を読み取ることになると思います 順序はこれですよね。 http://www.iri-tokyo.jp/joho/kohoshi/houkoku/h22/documents/n2205.pdf この図の ひずみ(%)が せん断ひずみγ になる。半径rは最小径? http://www.ms.t.kanazawa-u.ac.jp/~design/hojo/zairiki/text/03torsion/NEJIRI.htm >海外では意外と流通しているのでしょうか まったく初見です。 半径rは最小径?・・・とボカしたのは 複雑構造体では、パート毎のねじりが合成されたグラフになるから(応力でなく)ねじり許容力の推定にしかならない、ということですね。
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> 複数部品からなる回転軸製品をねじった結果、 > 弾性域の直線から緩やかにカーブを描いてピークを迎えた後、破断しました。 複数部品からなる回転軸製品をねじる場合は、何処か試験で基準とする軸か、製品で使用する 軸かを、回転基準としてトルク判定していると想像します。 それなら、 > 一定断面の製品なら、0.2%のねじれ量も算出できますが、構造部品になると、 > それも困難です。 は、妙な感じがします。 基準となる軸のトルク判定で、0.2%の塑性ねじれ量は算出可能と思います。 仮に、その周辺部品の剛性が弱く、先に周辺部が塑性変形を起しても、それはその部分を 測定しても判るし、剛性確認計算しても判ります。 具体的には、基準軸のトルク判定で掛けるトルクで、当該部分が曲げ応力を受け変形した か、曲げとねじりの複合応力で変形したかが、分析で判ります。 そして、その計算も可能です。 (例えば、回転レバーの軸部はトルクが加わり、バーの部分には曲げと取手からの反力で 捻じれが加わり、取手部分は曲げが加わり、バーと取手の接合部はせん断が加わるのように。) また、塑性変形確認も各部の基準から各部を測定していたら、基準軸以外の当該変形箇所も 判ります。 以上のように各部分を要素分析して、0.2%の塑性ねじれ量相当が出る箇所の特定をして、 弾性限トルク値を確認してください。 屁理屈になりますが、それも複数部品からなる回転軸製品の変化率特定なので、微分的な 考えになると考えます。 例えば、回転レバー 廻す力の中心 ↓ │←B→│ │ │ │ │ ┏━┓ ┃ ┣━━━━━┓ ────────╂・╂───・─╂ ← レバー部 ↑ ┃ ┣━━━━━┛ │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ │ →┃C┃← │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ A ┃ ┃ ← バー部 │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ │ ┃ ┃ │ ┏━━━┫ ┣┓ ↓ ┃ ┃ ┃┃ ────╂・──╂・╂╂ ← 軸部 ┃ ┃ ┃┃ ┗━━━┫ ┣┛ ┗━┛ ※ 軸部は、(廻す力×A寸法)のトルク応力が掛かります。 ※ バー部は、(廻す力×A寸法)の曲げと(廻す力×B)の捩じりの複合応力が掛かります。 ※ レバー部は、{廻す力×(B-1/2C)}の曲げ応力が掛かる。 ※ バー部と取手部の接合部は、廻す力のせん断応力が加わる。 そして、 ◇ 軸部の基準面から取手部の基準面を測定し、0.2%の塑性変形を確認する。 は、 ◆ 軸部の基準面からバー部の基準面を測定し、0.2%の塑性変形を確認する。 ◆ バー部の基準面から取手部の基準面を測定し、0.2%の塑性変形を確認す。 で、各部の変形度合いや、何処が変形したかが解るし、構成部品に対しての変形量も 判るとなるが、具体的記述です。
お礼
度々ご回答頂きありがとうございます。 ちなみに今回相談させて頂いたのは単純に軸物製品にトルクを加えるというケースで、試験はトルクとねじれ角以外のデータは測定はしていません。 恥ずかしながら、 >塑性変形確認も各部の基準から各部を測定していたら、 基準軸以外の当該変形箇所も判ります。 が理解できませんでした。 恐れ入りますが、「各部の基準」と「各部を測定」というのが 具体的に何を指すのかご教示頂けないでしょうか? 度々ご回答頂き、恐縮です。 かつ、ポンチ図まで使った分かりやすい ご説明ありがとうございます。 参考にさせていただきます。
応力ひずみ線図は、作成されないのでしょうか? 負荷トルクと負荷トルクを一定時間で増加させる格好での負荷トルク-時間曲線的な 恰好で確認していませんか? 負荷トルク-回転角度変化曲線を作成すれば、引張の応力ひずみ線図のように、当初の 比例部分とそれからの変化ポイントが微分を使用すれば判りませんか? 失礼な記述をしていたら、御免なさい。
お礼
ご回答ありがとうございます。 測定しているデータはトルクとねじり角度です。 回転角度変化曲線、微分、は遠い学生時代を思い返して 確認してみたいと思います。
構造部品ということであるが、そもそも0.2%の永久ひずみが生じてもGOODなのか がネックだと思う。それは設計が決める、或いは要求がある筈だと思えますので 一般的なアドバイスとして軽く、聞きながしていただきたいです 貴殿が検査なのか設計なのかは分らないですけれども強度判定材料とするなら 使用環境を熟知している、客先or設計に問い合わせる質問では無いだろうか 試験結果を元に具体的に何を利用or証明するのかも重要になるでしょう
お礼
アドバイスありがとうございます。 ごもっともなご指摘ではございます。 悲しいかな、判断すべきところが判断してくれない場合もあり・・・ 今回、よそ様はどのようにされているかとという気持ちを 含みつつご質問させて頂いた次第です。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 >0.2%耐力方式で測れば良いのでは とのご回答について、さらにご説明頂けないでしょうか。 測定したグラフがねじり角-トルクのグラフになります。 具体的には せん断ひずみγ=0.2%になる場合のねじり角を求め、 そこを通る平行線と測定グラフの交点を読み取ることになると思います。 円形断面の場合、せん断ひずみ γ=rφ/L (r:ワーク半径、φ:ねじり角、L:ワーク長さ) から、φを求めることになりますが、ワーク半径r が部位によって 変化する場合や、円形断面ではない場合などがあり、 算出が困難と感じています。 この場合は、いかがお考えでしょうか? 割り切って、単純形状に近似するべきでしょうか? JAELの件、ご教示ありがとうございます。 測定自体は弾性域の傾きの50%の直線をグラフに接するように引き、 その交点を求めるという、シンプルなものですね。 なぜ50%なのか、理由が調べきれませんでしたが。 検索してみると、なにやら材料の特性表に降伏点と併記してあるものが ありましたので、海外では意外と流通しているのでしょうか? 非常に参考になりました。ありがとうございます。 度重なるご質問お答え頂きありがとうございます。 つまるところ、ねじり許容応力の定義をどう決めるかというところに 行き着いてしまうようですね。 根気よく客先と交渉するしかなさそうです。 納得です。 自分の理解が間違ってなかったことが確認でき、 安心しました。