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SUS材の切削と焼き入れに適した素材
- 切削加工が容易で、焼き入れ後に硬度が上がるSUS材とはどのようなものでしょうか?市場でも入手しやすい素材を教えてください。
- SUS303やSUS304といった一般的な素材を使用していますが、切削加工性や市場流通性を考慮して別の素材を探しています。
- 焼き入れ時の寸法変化についても気になっています。アドバイスなどいただけると助かります。
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焼入れできるのは、他の方の回答通り、SUS440、SUS420等。 この場合、焼入れ後の寸法公変化を気にされているので、切削後に焼入れ、 そして研磨で仕上げるという方法がいいのではないかと思います。 焼入れ前に切削するので、SUS440でもSUS420でもさして難しくないです。 一つ気がかりなのは、現在SUS304を使用されているということなので、ある程度の耐食性は必要なのではないですか? それでしたら、SUS440もSUS420もSUS304ほどの耐食性はないです。 その場合は、SUS630ぐらいしか選択肢がないと思います。 また、表面だけ硬ければいいのであれば、他の方が書かれているように 窒化やタフトライドも有効と考えます。
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ホピュラーな素材はSUS440です。 でも、耐食性はSUS316やSUS304程よくありません。 それで、通常の鉄鋼素材と同様に、焼き入れ焼き戻しして、研磨(研削加工)仕上げの ようにSUS440も対処します。 また、焼き入れ焼き戻し等での反りや歪みが問題になるなら、低温での硬化処理を お奨めします。 以上の内容が、割に簡単にまとまったURLがありますので、後で確認してみて下さい。 http://www.coguchi.com/search-date/stainless1.html 掲載を忘れていました。(ステンレスの特性2 も確認下さい)
お礼
色々御教示頂き有り難う御座います。 この場を借りて御回答頂いた方へお礼申し上げます。 つまりSUSは焼き入れによる硬度UPの効果があまり期待出来ない 素材のようですね。 とりあえずSUS304の窒化と440の調質に絞って考えてみます。 皆様お忙しい中本当に有り難う御座いました。
SUS630はどうでしょうか? 弊社でもオイルシール接触面の硬度が欲しい&耐食性を考えて304から630にしました。 630の特徴は 材料の流通性良くない 丸棒しか無い 焼入れより処理温度が低いので歪みは少ない 耐食性は大 H900熱処理でHRC40程度の硬度にはなります。
お礼
どれも一長一短有るといった感じですね。 切削工場に材料相談してみます。 有り難う御座いました。
SUS420j SUS440j2とかであれば、高周波加熱後、空冷にて Hv600~690程度の硬度は補償できます。 量産品の加工を弊社受け賜っておりますので、テストくらいは協力出来るかと 思います。
お礼
新たな素材情報有り難う御座います。 色々調べましたが高周波も有効なようですね。 お気遣い有り難う御座いました。
303,304にタフトライドのほうが良いのではないでしょうか?
お礼
早速の御返事有り難う御座います。 タフトライドに知見がありませんでした。 施行個数や価格、特徴などこの際調べてみます。
大同鋼、アキヤマに快削ステンレスがあり、焼入れ可能なのはマルテンサイト系。 SUS420系統なのであまり硬くはならない。 いずれも経験無しなので切削性のホントのとこは不明。 焼入れ性の良好なのは SUS440C や大同 DSR7 だが、この系統には快削は無い模様。 一番のお奨めは、耐摩耗性だけなら SUS303 の窒化でどうでしょう。焼入れの手間+αぐらいで、歪みの心配も減るし、表面硬さは抜群に勝る。
- 参考URL:
- http://www.daido.co.jp/products/stainless/list.html http://sasaki-seiko.co.jp/ask-stainless.html
お礼
早速の御意見有り難う御座います。 手持ちで窒化出来る取引先がないのですが、1個2個からでも 可能か探して検討してみようと思います。
お礼
多角的なアドバイス有り難う御座います。 お陰様でどうやら絞れてきました。 試作レベルで協力して頂ける窒化・タフトライド 加工業者様を捜してみます。