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変圧器の極性試験
いつもお世話になっております。早速ですが、 一般的な変圧器に於きまして、極性試験と位相変位試験の違いは何でしょうか? (ここで言う極性試験とは、一次側の極性と二次以降の極性を確認する試験で、加極性・減極性の確認の試験では有りません) 例えば、位相計やオシロを使って、一次側や二次以降の極性が正しい事を確認していれば、位相変位試験を省略する事は可能でしょうか? また、JISやJECの規格上の点からみて如何でしょうか? 根本が理解出来ておらず恐縮ですが、ご教示の程、宜しく御願い致します。
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JIS C 4304 配電用6kV油入変圧器を参照してみると、 極性試験と位相変位試験は、受渡試験の一項目に位置づけられ、変圧比試験 とともに一括して一項目の規定になっています。 規定内容はごく簡単であって、 「変圧比は各タップ全部について測定する。単相変圧器の極性および3相変 圧器の位相変位を確認する。」とあります。 受渡試験項目であること、規定内容はごく単純であって、測定方法などにつ いて言及していないところから推定すると、いずれも巻線間の位相差を0.1 度のような精度で測ることを求めておらず、同相か逆相か、+120度か-120 度かを確認できれば宜しいということと思います。 このJISの規定内容だけからみると、単相変圧器、3相変圧器いずれの場合 でも、位相(変位)試験という名称に一括してしまってもよさそうに思えます が、単相変圧器の場合を極性試験、3相変圧器の場合を位相変位試験と 呼んでいるようです。 従って、お問い合わせの >位相計やオシロを使って、一次側や二次以降の極性が正しい事を確認して >いれば、位相変位試験を省略する事は可能でしょうか? については、 位相計やオシロを使って、一次側や二次以降の位相が正しい事を確認するこ とは、単相変圧器の場合の極性試験、3相変圧器の位相変位試験の正しい 確認方法と考えられます。 JIS本文は、参考URLのJIS検索サイトから閲覧することができるのでご自身 でも確認して下さい。各JIS項目毎の出版されたJISを購入すれば、解説が 附属していますので、お問い合わせ事項について明確な考え方が記載されて いる可能性もあります。
お礼
早速のご回答、誠に有難う御座います。 大変、判りやすく参考になりました。