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焼き入れ後のメッキについて
- 焼き入れ後にメッキ処理した場合、軟質になることは考えられますか?
- 材質がSPCC材での浸炭焼き入れ後に黒メート処理した場合です。
- 知見のある方へご教授お願いします。
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亜鉛めっきは、めっき温度が低く、前工程の脱脂工程でも、せいぜい70℃程度ですので、めっき工程での素材硬度の低下はありません。ただし、前工程で酸処理で、表層部を激しくエッチングするような工程がある場合では、浸炭層が薄くなるため、若干の硬度低下はあるかも知れません(通常は考えられません)。 また、浸炭品への亜鉛めっきですので、水素脆性対策でのベーキング(熱処理)が施されていると思われますが、こちらは180℃前後ですので、焼き戻し温度よりも低く、やはり硬さ低下の要因は少ないと判断できます。 めっきの場合は、無電解ニッケルめっきの皮膜硬度向上のための熱処理は、焼き戻し温度を超えることがあるので、注意が必要です。
Q1 焼き入れ後にメッキ処理した場合、軟質になることは考えられますか? 材質がSPCC材での浸炭焼き入れ後に黒メート処理した場合です。 知見のある方へご教授お願いします。 A1 一般に、焼き入れ時に硬度が上昇するのは、炭素の含有量に関係します。 炭素の含有量が高ければ、焼き入れ硬度は上昇します。 また、他のレアメタル量も、炭素量に換算して、焼き入れ硬度上昇に 寄与します。 さて、メッキ処理後に軟質になるは、一般的に、 * 焼き戻し温度以上の温度がメッキ処理に加わる場合 * 炭素含有量が少なく、元々硬度が上がっていない場合 * メッキ前の表面硬度より、メッキ自体の硬度が低い場合(結果的に) 等々でしょう。 また、SPCC材へ浸炭して焼き入れする事は稀で、もう少し高価な材質を 使用しての浸炭焼き入れか、窒化処理等々で歪みを少なくする方法を 良く使用していました。 あまり、直接的なアドバイスではありませんが、URLに代表的な鋼材の 焼き入れ温度、焼き戻し温度、硬度を記載している資料を添付します。 <資料?【素材データベース】の材料を指定してから、 その[材料特性]をクリックすると、各データが確認できます> 硬度換算表と合わせて、確認下さい。
お礼
ありがとうございました。 参考にさせて頂きます。
お礼
亜鉛メッキでは、焼き戻し温度に達しないので、材質が変化する事はないということですね。回答ありがとうございました。