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SPCCとSPHCの材料の性質の違い
- SPCCとSPHCは金属材料の略称であり、それぞれ異なる特性を持っています。
- SPCCは、冷延鋼板として使用され、高い強度と優れた加工性を持っています。
- 一方、SPHCは、熱延鋼板として使用され、溶融鋼の性質を持ち、耐食性に優れています。
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先ず、以下のURLで確認下さい。 さて、SPHCは熱間加工なので、表面が冷間加工に比べて粗くなります。 SPCCは冷間加工時に、加工硬化で硬度が上昇して、硬くなります。 その度合いで、クラス分けがあります。 一般的に、鋼材は硬さと引張強さは比例関係にあるので、引張強さも 変化します。 その一般的な内容は、硬度換算表を確認すると判り易いです。 焼き入れ等の熱処理も同様の表で、換算が可能です。
冷間圧延と熱間圧延として全般をとらえて、鋼板を選択していくのがよいと思います。 私の場合、コストから、SPHCを基本に、色々の要求で選択を変ていきます。 SPCCに代わる場合は、寸法・公差・強度・表面外観の場合がありました。 強度であれば、SPCC-3/4 自動車用熱間圧延鋼帯 SCMxxx。 塑性加工であれば、SPHP SPHE SPCD SPCE 外観や表面処理であれば、SPCC 浸炭焼入れであれば、SAE1015 SAE15Bxx 鋼板選択はさらに奥深く、鉄鋼メーカーや自動車メーカーのハイテンの情報に接するたびに、すごいなーと思っています。
一般的な使い方をする上では、絞り等の加工性や塗装の下処理等で 若干の違いはあるようですが同等と考えて良いと思います。 (詳細は既に回答されている資料をご覧ください) 使い分けと言った点から見ますと生産されている板厚に違いがあります。 大雑把に分けると、薄めの物はSPCC、厚めはSPHCとなりますが t=1.6~3.2 の間は競合します(材料屋さんによる) 私の場合、価格を基準にしてt=2.3以下はSPCCを それを越える物はSPHCを選択するようにしています。 参考まで
◆過去にも同じようなQ&Aがありますので参考にしてください。 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=194251&event=QE0004 ◆SPCCとSS400の比較など http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=203608&event=QE0004 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=199561&event=QE0004 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&tid=164338&event=QE0004 ◆化学的成分や強度などの規定はJIS検索サイトから以下のJISを開いて, ご自身で確認してください。 SPCCについて JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯 SPHCについて JIS G 3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯 SS400について JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材 ◆JIS検索サイト http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html (画面での閲覧のみ可能です。著作権上,ダウンロードや印刷はできません。)