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規格外ピッチおねじ M10 P0.8の公差
- 規格外ピッチおねじ M10 P0.8で精級(4h)指定は可能かどうかを調査しました
- もし可能であれば、有効径の最大値と最小値を求める方法について知りたいです
- JISのB0211, 0215などを調べた結果、M10 P0.75は規格内でしたが、P0.8は規格外のため有効径の算出ができません
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“M10P0.8”は、並目・細目の列に無いというだけで、「規格外」ということではないハズです. JIS B0215“メートルねじ公差方式”規格に基けば公差は算出可能だと思います. とりあえず、私の手元にある98年版のハンドブックを引きますが、このJIS B0215-1982によりますと 4hということなので、グレード4の有効径の公差(幅)はグレード6の0.85倍です. グレード6の有効径公差(単位μm)は、外径d、ピッチPに対して、90(P^0.4)(d^0.1) で、 0.63×90×(0.8^0.4)×(10×0.1)≒65[μm] となります. 公差位置hの有効径上限は0なので、有効径基準寸法に対して[0,-0.065]という公差になる訳です. 有効径基準寸法はJIS B0215-1982には出ていませんが、 JIS B0205-1997“メートル並目ねじ”/B0207-1982“メートル細目ねじ”に倣えば、d-0.649519Pで、 10-0.649519×0.8≒9.480となります. 外径の公差もやはりグレード4はグレード6の0.63倍で、 グレード6の外径公差(単位μm)は、ピッチPに対して、180×P^(2/3)-3.15/√P で、 0.63×{180×0.8^(2/3)-3.15/√0.8} ≒ 94[μm] となり、 公差位置hの外径上限も0なので、外径基準寸法10に対して[0,-0.094]という公差になる訳です. という事で、M10P0.8-4hは外径がφ10[0,-0.094]、有効径がφ9.480[0,-0.065]になるかと思われます. 一応、規格票を基に計算して確認してみて下さい.
その他の回答 (2)
ピッチが同じならねじ山の高さもほぼ同じと考えれば、 M5×0.8の規格を使い計算するのはどうでしょうか、 単純に5ミリ足すだけで出来ます。
M10 P0.8のねじは、規格外のため、 M10 P0.75 精級(4h)の公差を適応したら、良いと考えます。 できれば、その下限値をねらって、製作すればOKでしょう。
お礼
お礼が間違って補足欄に記入されました。 ありがとうございました。
補足
的確なアドバイスありがとうございます。 図面表記としては M10x0.8-4h(M10x0.75-4h公差適用)として加工にだしてみることにします。 質問後、JIS B0215 表16にて 有効径の公差を求める公式があることに気づきました。 ただこの公式が規格外に適用できるかどうかまではちょっとわからなかったです。
お礼
規格外だから公式の適用ができないというわけではないんですね。 詳細な説明ありがとうございました。 手元にあるJISハンドブック規格表をみたところ、 dはJIS内B0215 表7呼び径の区分の幾何平均をとるということになっていました。内容に変更があったのかもしれません。