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洗浄水とキャタリスト液の管理について
- メッキの品質管理には、洗浄水の時間と水質品質管理が重要です。
- また、メッキ前に使用するキャタリスト液の時間と品質管理も大切です。
- 以下は一般的な指標としての洗浄水とキャタリスト液の管理方法です。
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☆めっき前後の水洗時間と水質管理の頻度について めっきにおいて水洗は非常に重要な工程でありますが、学術的な研究例が少ないのかこれといった文献もありませんし、一般的な指標を示すのが難しい工程と言えます。 また、意外にノウハウも多い工程で、各社経験則で培った様々な管理方法があるようにも思えます。 ただ私の経験上、水洗は段数を3段程度確保し、出来る限りのオーバーフローを行って綺麗な状態を保つようにしておけば、電気伝導率やその他の項目等で管理しなくとも十分ではないかと考えます。(オーバーフローや水洗段数の適正値については、結構文献があります。) それでもどうしても水質管理が必要とお考えでしたら、悪影響を与えるだろうファクターは以下の物質・条件と考えますので、ご参考まで。 但し、水質分析管理は非常に重要且つ有効な行為ですが、よほどのめっきメーカーでないと管理しきれないと思います・・・。 また浸漬時間は、1段につきおおよそ10~20秒程度で十分でしょう。 最初の1段~2段で大体を洗い落とし、最後の1段でビシッと水洗を決める・・・そんな感覚で良いかと思います。 ・悪影響があると思われる原水中の物質 塩化物イオン、硬度成分(カルシウム、マグネシウム)、全鉄、全銅、等 ・悪影響を与える条件 水洗水の温度が高い(高いと汚れを落としやすいですが、酸化皮膜も形成しやすいです)、前工程からのめっき液持込が多い、オーバーフロー等による水洗水の清浄化が不足している、水洗段数が少ない、等 ☆キャタリスト(触媒パラジウム処理)の浸漬時間と管理方法 浸漬時間については、はっきり言ってシビアです。 秒単位で影響してくることなので、薬剤メーカーと良く相談した上で適正時間を決めた方が良いでしょう。 品質管理ですが、当然パラジウムの濃度管理は必須です。測定方法は、原子吸光度計が一般的でしょうか。 また、酸濃度管理も非常に重要です。これは、中和滴定かボーメ計で測定すると大体の濃度は管理できるかもしれません。 金属不純物としてNiやCuも影響しますので、これも原子吸光度計で測定できると理想的です。特にCuは影響力が大きいでしょうね・・・ 測定頻度は、最低でも一日1回、加工数が多いなら、一日2~3回は測定管理しなくてはならないでしょう。 以上、長文・乱文で失礼しましたが、ご参考になれば幸いです
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銅素地→Niめっき→無電解Niめっき とのことですが、 Niめっきができるということは、銅素地に通電できる状態と仮定して回答します。 通電できる銅素地に、まずキャタリストを行うということ自体が非常に珍しいのではないでしょうか。キャタリストを使う方法もありますが、これはわざわざ難しく、不安定な工程を採用していると思われます。 通電できる銅素地に、電気ニッケルor無電解ニッケルを析出させるには、わざわざパラジウムを付与しなくても、ニッケルストライク浴(ウッド浴)で電気ニッケルめっきを薄く施した後、次の工程に進んだほうが、安定かつ簡単のように思われます。 文面からは理解できませんが、パラジウムを付与する必要性がある製品形状なのでしょうか?(たとえばプラスチックの中に、銅が埋まっていて、この状態では通電できないためにパラジウムを用いるとか)(あるいは電気めっきが付きまわらないほど、複雑形状の製品とか) そうでないならば、パラジウムを使わない工程を絶対にお勧めします。
お礼
キャタリストが導電体である銅、ニッケルメッキに使うのが珍しい。これは非常に参考になります。電気めっきのほうが安定したものが作れるようですね。製品形状は、おそらく複雑でないと思いますので、メーカーとめっき工程そのものを相談してみます。ありがとうございます。
経験的なことが多いので、難しいです。 銅の脱脂に数分,浸漬水洗1分,シャワー水洗30秒,活性化30秒 水洗は適宜繰り返す キャタリストは、それを提供しているメーカーに聞くのがいいでしょう。 一般的には、成分の分析と混入してくる不純物の分析
お礼
回答ありがとうございます。具体的な時間を書いていただき助かります。メーカーと相談してみます。
お礼
水質というより洗浄時間の精度や管理方法について、メーカーと話し合ってみます。 キャタリストの管理は難しい上に、頻繁に行わなくてはいけないみたいですね。管理しやすいメッキ方法がないか相談してみます。 非常に参考になりました。これを元に検討してみます。