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ダウントランスの電流とトランス容量について
- ダウントランスの電流計算方法は、トランス容量と2次側負荷によって求めることができます。
- 電源投入時にトランスの1次側に突入電流が発生するかどうかは、トランスの特性によります。
- 1次側の電流値は、1次電力の周波数変化によって変動することがあります。
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1)一次側電流 一次側の電流は質問で示された計算手順で計算できます。 細かいことを言えば、変圧器の励磁電流分を考慮する必要がありますが、通常、負荷 電流より励磁電流の方が小さいので無視して考えます。 なお、二次側負荷を接続しない場合でも、一次側の電流は僅かですが流れています。 これが励磁電流です。 一次側電流を正確に求めたい場合には二次側電流を変圧比(=巻数比)により換算した 電流と、励磁電流を合算(ベクトル和)したものになります。 2)励磁突入電流 変圧器に電圧を加えますと、[励磁突入電流]が流れます。 通常は10~20倍程度と考えますが、一次側のサーキットプロテクタや配線用遮断器を 選定する時には、励磁突入電流の第一波に含まれる[直流分]を考慮する必要があります。サーキットプロテクタや配線用遮断器の内部に設けた瞬時引き外し機構(可動鉄片)が 励磁突入電流の電磁力により吸引され、瞬時動作機構が働きトリップします。 励磁突入電流の大きさは、変圧器の構造や種類・容量によりことなりますが、50倍 程度の突入電流が流れることもありますので、使用している変圧器のメーカに直流分 を含んだ突入電流の大きさを確認します。 この大きさにより瞬時引き外し機構がトリップしないサーキットプロテクタや配線用 遮断器の定格電流を選定します。必要により変圧器メーカで定格電流を確認して もらうと良いでしょう。 3)電源周波数(50Hz/60Hz) 励磁電流は電源周波数に依存しますので、通常は使用する周波数を指定して購入します。容量の小さい変圧器などは[50Hz/60Hz共用]の製品がありますので、使用場所が不定の 場合は[50Hz/60Hz共用]と指定した方が良いでしょう。 なお、[60Hz用]の変圧器を[50Hz]地区で使用しますと、励磁電流や励磁突入電流がより 大きい傾向となりますので、サーキットプロテクタや配線用遮断器が誤動作する可能性 がありますので、注意が必要です。 変圧器メーカに適用可否等を確認されると良いでしょう。
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D&C総合カタログ 第11版 http://www.fujielectric.co.jp/fcs/jpn/f/f_catalog_dc.html C.オートブレーカ・漏電遮断器 単相変圧器 AC420V この表から突入電流10倍程度で EA52C/5 以上になりますね 三菱でもほぼ同様の選択になります、 ただ三菱の場合は、5kVA以上の場合しかカタログに記載されていません 5kVA/420V=11.9Aですが、選定表からは定格電流30A以上ですね 同様の比率と考えれば10A以上になります 蛇足ながらサーキットプロテクタには定格415Vの機器は有りません 単なる誤記なら良いのですが それとも、どこかの、メーカには定格415Vの製品が有るのであろうか? 少なくとも富士と三菱には見当たらない
お礼
突入電流も馬鹿にはならないということがわかりました ありがとうございます。 ちなみにサーキットプロテクターは、海外メーカーの 415Vの製品をつかっています。
1次側電流値は損失分が増えます。トランスの音、振動、熱などに消費されます。 サーキットプロテクタについては電流値を測定すればわかると思います。 サーキットプロテクタ自身が悪くなることもあります。 60Hz、50Hzはトランスの定格をご覧ください。 60Hz専用かもしれません。
お礼
音、振動、熱にも電力がつかわれるのですね アドバイス、ありがとうございます。
お礼
詳しく、説明していただき、非常に感謝しております。 大変参考、勉強になりました。 ありがとうございます。