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中国のステンレス鋼材の問題とは?
- 中国パーツの壊れ易さに困っている企業から相談がありました。
- 問題の鋼材はクロム11%、マンガン15%のステンレス鋼であり、脆く壊れる傾向があります。
- このような鋼材は世の中に存在し、マンガンの過剰濃度が原因で脆くなっている可能性も考えられます。
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SUS301代替の省ニッケル・高マンガン型ステンレス鋼のことです。 昨年以降の原料ニッケルが高騰し、ステンレス国際価格は数十%の値上が りがあり、一次はどこまで上がるかと思う勢いでした。 今回ご相談のSUS301を始めとするオーステナイト系ステンレス鋼は、 Cr+Niを含むオーステナイト系の非磁性体の防錆鋼です。 SUS301の製造コストを著しく押し上げたのは、ニッケル価格の高騰であり 、ニッケルの代替元素としてのオーステナイト化が可能医な元素であるマン ガンが注目され、中国市場を中心にステンレスの一部の用途にオーステナイ ト系ステンレス鋼(SUS301~304代替)の省ニッケル・高マンガン型ステンレ ス鋼が開発されました。 日本国内でもこの代用ステンレス鋼は、別の意味で問題視されており、特 にMnが、ステンレス鋼にとって、多量に含まれた場合には、不純物となり 電炉でスクラップ溶解してリサイクルされる場合、将来的に大問題となりうる 危険性も含んでおります。 この鋼種は、あくまでも代用として考え、同じ性能とは思わないことが、 重要です。機械的性質は詳しくわかりませんが、かなり落ちると思われます。 見分ける測定器は、ケミカル山本という会社で開発されて販売されており ます。webでHPがあります。
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家具ヒンジメーカの指定材料がJIS-SUS301であれば、現物は明らかに別材料 ですね。SUS301の規格成分配合は17Cr-7Niで、NiがMnで代替されたもので あれば、契約に違反した別材料と言うしかないでしょう。
お礼
ご指摘、ありがとうございます
専門家では有りませんが。 普通ステンレスと呼ばれるものにはMnはわずかしか入っていないですね。 Mnを10%以上含む鋼種は有りますが、耐磨耗性を向上させるためのもので 10~15%Mnの高マンガン鋼があります。ブルトーザのキャタピラとか ショベルに使われるようです。 結論としては、間違った材質を選択していると思われます。 材料としても高価で加工性も悪いはずなんですけどね。 0.5mmの板に加工する技術は、もしかしたら相当高いかも。 と書いたのですが、勉強不足でした。Cr+MN系ステンレスが有りました。 Cr 18% Mn 8~10% という耐熱形のものがあるようです。 それにしても配合比が合わないですね。
お礼
18Cr+Mnタイプのステンレス鋼がある のですね.ありがとうございます.
お礼
はじめまして,大変懇切なご説明を頂き恐縮至極 です.ありがとうございます、よくわかりました.SEMで破面をみますと,私なら使いたくない材料です.リサイクルに迄影響を及ぼしていることも分かりました.向後ともよろしくお願いいたします.