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オーステナイト系ステンレスを窒化したときの磁性について
- オーステナイト系ステンレスを窒化すると、磁性が発生するという話を聞いたことがありますが、本当でしょうか?マトリックス中の固溶クロム濃度が低下し、ニッケル濃度の高い鉄-ニッケル合金ができあがるため、オーステナイト組織は強磁性ではありません。
- 窒化クロムを析出させることで、マトリックスは安定なオーステナイトになり、強磁性ではありません。ただし、CrNやCr2Nについての磁性についてはまだわかっていません。
- したがって、オーステナイト系ステンレスを窒化して磁石にくっつけるという話には疑問があります。実際に試したことのある方がいるのか、くっついたのかはわかりません。
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経験者もすくないと思え、試すしかないと思います(なら回答する□も無いか・・) SUS316 を使っているのは、SUS304 では使えないことが判った次ステップと思え、そのようなステップ踏んことがあります。 半端な磁気の専門家は、既存物質を後講釈できるだけで一杯なのは経験済。 本物専門家は先端研究に没頭し、最近でもこんな発表がある。 http://www.nikkan.co.jp/newrls/rls20110303a-01.html 強磁性窒化鉄 酸化クロムも昔はテープに使われた磁性体。 コトバだけでも絡む物が結晶構造次第でどうなるか、、理論的に答えられるのは↑にも参画している東北大のメンバーぐらいではないかと
組織がオーステナイトで有ることが目的なのか或いは磁性の有無か、耐腐食性 なのかポイントは何処なのか?質問だけでは明確に見えてこないのですけどね もし耐腐食性を言うならば、磁性という問題よりも実際に腐食試験して問題が 無ければ別に磁性のことを問題にすることもないのではないかと思ってしまう
素人が口を挟めるような単純なレベルでは無さそうですが・・・・ 判断基準は、「磁石にくっつけてみる」程度で宜しいのでしょうか? たかだか数十μmオーダーの表面処理では、マクロの磁性は大きな変化は 無さそうに想像します。 きちんと評価するには、数十μmレベルのミクロな評価が必要と思います。 プリケーションのレベルで、どこまでの非磁性を要求するかが、お問い合わ せの答えを決める大切な要素になると思います。
あまり経験がないので、推測になります。 オーステナイト系ステンレスの低温窒化に関して オーステナイト系ステンレス鋼は高耐食性,非磁性,高靭性等の優れた特性を有しているが、 軟らかくカジリに弱いという欠点があり、機能部品に使用する際の制約になっている。 この欠点を改善するために浸炭や窒化で表面を硬化させると、折角の高耐食性や非磁性の 特性が損なわれてしまう。 オーステナイト系ステンレス鋼の高耐食性や非磁性の特性を損なうことなく表面を硬化 する方法が求められ、その1つが450℃以下の低温で窒化し、拡張オーステナイト(S相) を生成する処理法である。 と記されております。 それと、何らかの関係があるように思います。 関連の内容に、No.39276 SUS304 加工誘起マルテンサイトについて があると思います。 (熱処理誘起…や溶接熱による…と置き換えたりしてのです。) 窒化の処理温度が高いと、浸炭等の熱処理や溶接の熱影響、切削等の加工熱影響にて、 回答(1)の内容のことが発生するのでしょう。 窒化は比較的低温処理なので、色々なことが混ざっての > オーステナイト系ステンレスを窒化すると磁化すると聞いたことがあります と判断しています。 そして、その起因は、前述の如くと考えられます。