• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:SKD-11とDC53について)

SKD-11とDC53の性能比較と使い分けについて

このQ&Aのポイント
  • 自動車部品のプレス加工において、DC53を使用したパンチが磨耗が早いと感じています。SKD-11と比較したデータはありませんが、耐欠損性や靭性の点でDC53は優れているとされています。
  • SKD-11とDC53の使い分けについて、皆様はどのようにされていますか。性能比較サイトなどを参考にしたいと思っています。
  • 熱処理は材質を明記し、指定硬度HRC61゜で熱処理専門のメーカーに依頼しています。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#230359
noname#230359
回答No.5

DC53の大きな特長は、使用中に発生する摩擦熱によるパンチやダイの硬さ低下が少なく、いわゆる焼き付き(凝着現象)による耐かじり、耐チッピング性に優れております。したがって、厚物や高速加工など、比較的、昇熱し易い工具に適用効果があります。靱性については、DC53は、いわゆる、引きかき摩耗(アブレーシブ摩耗)に寄与する高硬度の晶出炭化物が、SKD11に比し少ないので、その分、靱性があり、折損し易い細長いパンチや複雑形状の金型に有利です。 アブレーシブ摩耗は、とくに酸化膜(スケール)のついた鋼板のプレス加工において生ずる現象で、DC53はSKD11対比で、10-20%の寿命低下があるので要注意です。しかし、通常のミガキ鋼板、酸洗鋼板のプレス加工においては、前記の凝着現象による摩耗(アドヘーシブ摩耗)が支配的なので心配はいりません。ハイテンやステンレスなど焼き付きを生じ易い鋼板のプレス加工においては、いずれの金型材においても、硬化皮膜処理(ハードコーテイング)を考える必要があります。DC53は摩擦熱による硬さ低下が少ないので、硬化皮膜にたいする補強効果によって硬化皮膜の耐ハクリ性向上に効果があります。プレス金型の硬化皮膜処理は、従来、TRDやCVD処理など高温処理が主体で、処理の際、寸法調整に手間がかかるという問題がありましたが、最近はPVD-複合処理など精度のよい処理技術が開発され普及しつつあります。DC53は、これらの処理温度、(500 C)において硬度低下がなく寸法調整がし易く、有効な硬化皮膜処理が可能なので、今後の活用が期待されます。以上、参考まで。

noname#230358
質問者

お礼

お忙しい中回答ありがとうございました。 金型材も奥が深いですね。 今回のことを参考にもっと勉強したいと思います。

その他の回答 (4)

noname#230359
noname#230359
回答No.4

直接の回答にはならないですが関連情報として以前利用していた熱処理屋さんで聞いた話、SKDはいい材料だけどね。熱処理が大変! とてもメーカー指示と通りなんかやってられないって。時間が掛かりすぎてお客が待ってられないよ!って。材料屋に確認すると「へいまあそんなこともあるかも」確かにメーカー指示では時間の指示がありますが加工するほうとしては納期がありどうしても急がせてしまいがち熱処理屋としてもバッチでやるもんだから数ものの予定に合わさられてしまいがち。等問題がありますので厳密におこなうにはメーカーが確実かと 以前「○○の営業が当社で購入されたウ〇〇の鋼材は当社で熱処理させていただきます」と言ってました。鋼材は難しい。 知り合いの型屋は電炉メーカーからインゴットで買い付け目の前で切り出してもらって芯だけ使います。私もそんな商売したい。

noname#230358
質問者

お礼

こういう裏情報大歓迎です。 ありがとうございました。

noname#230359
noname#230359
回答No.3

SKD11がどこのメーカーの何と言う銘柄でしょうか?大同特殊鋼であればDC11になりますが、DC53で磨耗するというのであれば大同特殊鋼に相談するのが一番だと思います。熱処理の温度で硬さやじん性がかわりますので、大同特殊鋼からDC53熱処理マニュアルが出ていますが、直接聞くのが一番いいと思います。

noname#230358
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 メーカーは大同です。 使ってから結構たちますのでいまさらって感じもするので・・ 実際に使われてる方の意見も参考にしたいと思いまして・・ また何かありましたらお願いいたします。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

ウチでは基本的には板厚により使い分けをしています。 ちなみに板厚(1.6mm)以下ならばSKD11でお客さんの要望があれば、105VやHMD5(フレームハード)で作ります。 板厚(1.6mm以上で3mm以下)ならばSKD11で基本的には高温戻し(2回)でします。 ウチではDC53はひずみが大きいのでS-Magic(日立)を使います。 そのときの板厚は2.8mm以上ぐらいから使います。 ですが、この話は一般材での話でハイテン材になると話がガラリと変わります。 どうしても減りが気になるようでしたらパンチにコーティングをされてはどでしょか。 参考になれば幸いです。

noname#230358
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 前は2種類で管理していたんですが、混ざったりして管理が大変なのとメーカーお勧めだったのでDC53に統一した経緯があります。 コーティングも検討項目ですね。 また何か有りましたらお願いいたします。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

約15年程前に、SKD-11相当鋼種の日立金属 SLDからDC53に乗り換えました。 当事、SLD(HRC58)で金型を作り、SS400 t6.0の打ち抜きにおりましたが、パンチやダイの刃部分にスプーンで、すくったような割れ(通称・ヘゲ割れ)が頻繁に発生しておりました。 DC53(HRC60)を採用してからはこのような割れ方は明らかに少なくなったと実感しております。 以後、ダイス鋼はDC53での一本化で現在に至っております。 耐摩耗・狙いならば、HRC62~63でどうでしょうか?

noname#230358
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 確かにパコッと割れる現象は少なくなってますね。昔は結構多発していましたから。 熱処理硬度はもう少し上げてみたいと思います。 また何か有りましたらお願いいたします。

関連するQ&A