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SUP10の耐摩耗性向上方法
- SUP10について現状、焼入れでHRC45程度で使用しています。寿命に不満があり、耐摩耗性を向上するために、何か良い方法はあるでしょうか?
- 浸硫処理を試してみましたが、寿命にほとんど変化はありませんでした。
- 用途は、クランプ装置のカムです。材質は変更できません。相手母材はSKD61の焼入れです。浸炭焼入れとかは有効なのでしょうか?
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硬度を高めても,効果は期待できないような気がします。硬いものが接触する場合に,必ずしも硬い材料が適するわけではありません。例えば,石がゴロゴロと通過していく場合,ステンレスよりゴムのような弾力性材料のほうが耐摩耗性は優れています。この場合,材料は変更しないという条件で考えてみました。 摩耗をなくするには,摩擦抵抗をなくすることですから,非接触で表面が高硬度な材料が理想です。しかし,用途はカムなので,必ず摩擦があります。対策として, ? 摩擦係数を減らす。(表面を研磨する,高粘度の潤滑剤を介在させる=接触点に液膜を期待する) ? 耐摩耗は断念して,交換費用を削減できる方法を考える。 (低コストなメッキにして,補修しやすくする。従動側に,摩耗したら取り替え可能な部品を追加するか,または摩耗分を調整できる調整機構を設ける)
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SUP10(HRC45程度)とSKD61(HRC50前後?)の組み合わせで摺動する場合には、硬さの差の他に、鋼中の炭化物の硬さや量からいっても、SUP10の耐摩耗性が数段劣っています。母材の硬さ値が低いため、薄い皮膜の処理は母材ごと塑性変形してしまうためあまり効果がなく、セラミック溶射のような硬質厚膜を着ける必要があると思います。
今回の用途で利用できるかわかりませんが「自己潤滑性表面処理」というものがあります。 参考URLのほかにも幾つか方式がありますので、表面処理で何とかしたいということであれば、ダメモトで何社かあたってみては如何でしょうか。
相手材と硬さが変わらないわけですよね、相手材は摩耗しても良いのでしょうか? 窒化や、浸硫窒化はどうでしょうか? また、TiNなどのセラミックスコーティングも有効かと思いますが。
お礼
ありがとうございます。 窒化は材質により効果を発揮できる物と出来ない物があり、SUP10は後者でした。 コーティングは、荷重により剥がれてしまうので、母材と一体になるような物が理想です。
もう少し焼入れの硬度を上げることはできませんか? それに加えて、添加剤(潤滑剤)などによっても効果は変わって来ます。私が見た中でGRPという添加剤は、すばらしく耐焼き付き性(耐磨耗性)が向上しましたよ。(ベアリング外輪での簡易的な試験ですが。) ベースオイルは何でも良いみたいですし・・・ レースでも使わせていただきましたし・・・ 以上ご参考まで。
お礼
ありがとうございます。 一度試してみようと思います