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キャビコアの位置決めについて
- 金型センターライン上にキャビコアを配置することで効果があるのか
- 型センターから外れた位置に配置することで機能が変わるのか
- キャビコアの位置決めについての説明が難しいが、詳細を教えてほしい
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固定と可動で金型温度を違える場合がありますので、金型センターからの延長上に位置決めブロックの向きを考慮し配置します。 そうしなかった場合、温度差などで位置決めがずれた分だけ、磨耗や破損の原因になります。 モールドベースと製品部が別駒化されている場合、考え方によりますが・・・モールドベースがフリー、入れ駒で位置決めとすれば、入れ駒内で位置決めを儲けなければなりません。 モールドベースも位置決めするという考えであれば、距離は離れていたほうが有利です。 駒は簡単なPLで無い限りインローにしたほうがいいです。 このインローが痛まないように交換可能なテーパーブロックを取り付けるということです。 ベースまでインロー構造にした話はあんまり聞きませんが、予算があるならそれも良いかもしれません。(しかしながらベースに直加工でインローを施しても交換はできませんね。) 機械加工でテーパーブロックのポケット加工をすると思いますが、加工誤差、嵌め合いのクリアランスが存在します。例えばテーパーブロックの距離が100mmと1000mmの2種類で同じ加工誤差があった場合、距離が遠いほうが厳しい位置決めになります。(回転方向等を考えてみてください。) 磨耗、破損を防ぐには、スライドの有無とか関係してきますので、もう少しどんな金型か教えてもらえますか? 一般的には、ガイドピンで大まかな位置決め→ベースのテーパーブロックにて位置決め→入れ駒の位置決め→入れ駒の合わせという順番で接触するほうが良いと考えています。 インローの定義は、嵌めあいにするみたいな意味(言葉で説明は難しいですね^^;)です、言われるように駒構造をテーパーブロックのようにする、テーパーブロックを取り付けるのどちらもインロー構造です。 しかしながら、この両者のインローの精度が違いますので、金型のレベルに合わせてどの部分にどの精度のインロー構造をつけるべきなのかを考慮しなければなりません。 説明としてよかったでしょうか。 言ってしまうと入れ駒についているインローは修正するために、生産を止めなければならないということです。それを軽減するために、そのインローを守る交換可能なインローが必要な金型があるということです。
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こんにちは、キャビ・コアの位置決め飛び込みとありますが、テーパーロッ クが効くのは構造上は成形工程で最終型締めが成されたときです。 つまり駒の飛び込みの段階ではテーパー位置決めの効果はありません。 次に、配置に関してはカタログを教科書?と勘違いなされているようですが 商品の使用目的を見た目で解りやすく描いてあるだけで決してセンターライ ン上に配置しなければならないという記載はされていないはずです。例えば 30度や45度回転させた配置にしても目的の効果は変わらないはずです。 最後に、私はブロックもピンでもテーパーロック部品はあまり使いません。 なぜなら0.001の狂いもないようにと心血を注いだ型という意識が成形 現場には伝わらないからです。5万ショット成形されたテーパーロック面を 成形機に付いた状態で検証してみてください。錆や樹脂の細かいカスやホコ リが焼き付けたかのように付着して小さなカジリ現象まで発生しています。 これは本来のテーパーロックの役目を果たせていない状態であるとも判断さ れます。10万ショット後は、欠けや割れが発生し、こんなもの邪魔だ!と 外されてしまうのが成形現場での成れの果てです。 私は、キャビ・コアに直接テーパーロック形状を設計段階で盛り込むように して決して最後まで外されることのないようにしています。なぜかキャビ・ コアだけはまめに型洗浄してくれるので効果が損なわれないからです。
お礼
回答ありがとうございます。 通常というか一般ものではテーパブロックが入れ子高さより低いと思いますが、今回のものは小物なのでテーパブロックの方が高いです。 配置に関しては、カタログの通りに配置していました。理論てきに理解できていませんので今回、みなさまの知識を分けて頂きたく、質問させていただきました。 たしかに、入れ子部はまめに洗浄してくれているみたいですが、入れ子外に関しては、行き届いていないのが現状のようです。 いままではどうしても標準部品を使用していましたが(簡単なので)、キャビコアに直接テーパブロック構造になるようなことも検討してみたいと思います。ありがとうございました。
金型というのは、それ自体が目的なのではなく、あくまでも製品(成形品)を作るための手段でしかない、と考えております。 したがって、要求(見積もり)しだいで、製品の出来上がりに影響しない限り、手抜きとまでは言いませんが楽して速く型を作れるほうが良い、という考え方でやる場合もあれば、コスト・品質などでより良い製品を作れるのならば、型作りに少しくらい手間がかかっても良い、という考え方でやる場合もあります。 B坊個人としては、補修だ手直しだと型屋に出入りを繰り返すヤクザ型は見たくも無く、後で手間のかからないことを最優先にして、そのためには無い知恵も絞り出し、手間も掛けたいところですが、時節柄そうばかりにも行かないことが悩みの種です。 さて、お考えのように、位置決めブロックを型板の対角線位置に配置するとして、何のためにそれをやるのか? その結果として何を得られるのか? が、はっきりしていて、因果関係を合理的に推測して説明できるならば、多少実験的であっても許されるのではないでしょうか。 パーツ屋の商品の「位置決めブロック」にあらかじめ想定された機能を果たさせるために型をおこすわけではないので、それにどのような役割をさせようとして型の中に組み込むのか?(それを何に使うつもりなのか?)が、肝心だと思っております。 ちなみに、B坊は成形機の要求等から型のサイズを小さくする必要に迫られ、お考えに似たような設計で、ガイドピン&ブシュを省略するという荒業?を使った覚えがあります。 偏肉を特に嫌う製品でしたので、その対策でもあったのですが、期待通りとまでは言えないにしても、予想できた結果を得られ、型が開いたときの見た目が異様だ、ということ以外に問題という話もなく、ほとんど開き直りの設計だった割には意外なくらい無事に役目を終えたようです。
お礼
回答ありがとうございます。 テーパブロックの商品説明のところに型温が高い場合に、プレートの熱膨張を吸収し、正確な位置決めができると謳ってあるので、型の熱膨張が金型の中心付近を基準に膨張するとすれば、テーパブロックはその延長上にあるのがセオリーなのかと思い質問させて頂きました。 対角に配置する理由ですが、単純に入れ子近辺に配置した方が効きがいいのではないか、ただし対角に配置することによりバランスが崩れてしまい、本来の機能を損なってしまうのではないかという思いがあり、その辺の知識、経験を聞ければと思い書き込みさせて頂きました。 ガイドピン&ブシュ無しというのは、思いもしませんでしたが今後の選択肢の幅が広がりました。
お礼
回答ありがとうございます。 御回答の中で >モールドベースがフリー、入れ駒で位置決めする場合 →駒をあえてインロー構造にする >モールドベースも位置決めする場合 →テーパブロックを使用するか、ベースを同様な構造にする ということでよろしかったでしょうか? その場合、距離が離れていた方が有利な理由はどういったことなのでしょうか? また、駒の摩耗・破損等を防ぐためには、どちらが適しているのでしょうか? 質問ばかりで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。 金型は一般的な2プレートタイプで、スライドはありません。製品に対してX,Y方向にP.L切り返しがあります。 >駒は簡単なPLで無い限りインローにしたほうがいいです。 >このインローが痛まないように交換可能なテーパーブロックを取り付ける>ということです。 すみません、このインローの定義がわからなくなりました。 駒構造をテーパブロックの様にする、もしくはテーパブロックセットを取り付ける、ということだと思ってました。 このインローの構造を教えて頂けると助かります。 お礼が遅くなって申し訳ありません。 金型の製作条件、成形の諸条件等に合わせて、どこまで精度が必要か考えながらいろいろ試して行きたいと思います。成形さんの要望を満足しつつ、金型コストの折り合いを見ながら進めて行きたいと思います。 この度は、ありがとうございました。