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SUS301の塗膜剥離について
- SUS301-3/4hr-t=0.8素材において、順送加工後にプライマー処理&上塗り焼付け塗装を行っています。素材のロットや仕入先によって、塗装後屋外で使用12年後に剥離(面剥離)が発生します。
- 塗装については同一条件(膜厚、温度など)で行っており、プライマー前は脱脂工程のみで表面を荒らすまでは行っていません。素材の表面分析では、わずかにCl、Si、Sの含有が見られますが、極端な差はありません。
- 剥離の原因や改善方法についてアドバイスをお願いします。
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素材のロットや仕入先によって表面状態が異なります 保管状態や保管方法によっても異なります 類似の問題をプレ洗浄(超音波)を行うことで対応・解決しました
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不勉強なモノで、逆に教えて下さい。SUS301-3/4hrとはどのような表面処理をされたステンレスでしょうか?ヘアライン程度しか知らないので教えて下さい。また、塗料の系統は何系の樹脂を選択されているのでしょうか? 一般論になりますが、ステンレスは塗装により酸素を遮断してしまうと、表面の不導体の呼吸(?)を阻害することになり、塗装との界面に悪さするようで、塗装後の性能維持が難しいと聞いたことがあります。 いくつか確認させて頂きたいのですが、素材のロット、仕入先の違いに着目されているようですが、何か他に原因として注視させる根拠があるのでしょうか? 塗装方法によっては、膜厚、焼き付け温度などが季節の影響(湿度、環境温度の違いによる焼き付け温度のバラツキなど)を受けることがあると思うのですが、塗装工程の環境は管理されていますか? 表面の分析ですが、X線による分析でしょうか?FR-IR分析はされましたか?分析についてですが塗膜の分析は、確証ある情報を得るのが難しいのではないでしょうか。特に一度環境に暴露したモノの精密分析については・・・。 劣化促進試験では剥離は再現していますか? 基本的な方針としては、無機分析かと思われますが、塗料の成分には問題がなさそう(断定は出来ない)なので、劣化促進試験を実施、剥離する条件を見つけ、製造条件を振ってつぶしていくのが遠回りだけど確実な方法だと思います。
補足
ご回答ありがとうございます。 SUS301-3/4hrは特に表面処理(仕上げ)を指定はしていません。 「-3/4hr」はバネ性(硬さ)を表現する時に使っています。 ただ現物表面には艶がある傾向でした。 塗料については、プライマー:エポキシ系、上塗り:アクリル系になります。 プライマー、上塗りとも同一塗料メーカーのものです。 >一般論になりますが、ステンレスは塗装により酸素を遮断してしまうと、表面の不導 >体の呼吸(?)を阻害することになり、塗装との界面に悪さするようで、塗装後の性 >能維持が難しいと聞いたことがあります。 そうですか。そういう性質もあるのですね。 >いくつか確認させて頂きたいのですが、素材のロット、仕入先の違いに着目されてい >るようですが、何か他に原因として注視させる根拠があるのでしょうか? SUS301を2種類、SUS304を1種類、同じ環境で塗装を行い、その後温塩水評価を 行ったところ、差が出てきました。 (SUS304は問題なく、片方のSUS301については剥離しやすい) 詳しく書きますと、プライマーの膜厚・処理温度、及び、上塗り塗料の膜厚・処理温度を 色々組み合わせたサンプルを準備し、その後同一条件で評価(温塩水、クロスカット テープ剥離)を行ったところ、SUS301の片方が悪い結果になりました。 当然プライマーの膜厚が薄いなど不利な条件が揃うと、全ての材質において性能は 低いです。 >塗装方法によっては、膜厚、焼き付け温度などが季節の影響(湿度、環境温度の違い >による焼き付け温度のバラツキなど)を受けることがあると思うのですが、塗装工程 >の環境は管理されていますか? ここについては、塗装業者(孫受け)任せになっております。 各ロットにおいて、膜厚測定、碁盤目剥離、鉛筆の評価は実施しています。 詳しくは書けませんが、先日工程に手抜きがありましたが。。。。 多少条件が不利でも、要求性能がバラツキなく満足できるように、素材の表面を 荒らす工程を加えたり、業者そのものを変える事も視野に入れています。。。。 >表面の分析ですが、X線による分析でしょうか?FR-IR分析はされましたか?分析につ >いてですが塗膜の分析は、確証ある情報を得るのが難しいのではないでしょうか。特 >に一度環境に暴露したモノの精密分析については・・・。 出荷前の製品、及び塗装前の素材にて分析しています。 塗料については、IR分析も行っていますが、一応指定の塗料が使われていました。 >劣化促進試験では剥離は再現していますか? 通常は一般的な塩水噴霧評価を行っていますが、今回は時間も無いので 温塩水(5%-NaCL,55℃)というかなりきつい評価を行いました。 結果としては、実際の剥離した現物と同じような剥離の仕方(見た目は)が再現 できています。 >基本的な方針としては、無機分析かと思われますが、塗料の成分には問題がなさそう >(断定は出来ない)なので、劣化促進試験を実施、剥離する条件を見つけ、製造条件 >を振ってつぶしていくのが遠回りだけど確実な方法だと思います。 色々な条件の組み合わせでサンプルを作ったあと、同一条件(といってもキツイ条件ですが)に おいて、SUS301の片方に不具合が出たという状況です。 現在は、電子顕微鏡での表面状態の確認結果待ちです。 当方、樹脂製品を主に扱っており、知識不足の点が多々あります。 また色々とアドバイス頂ければと思います。 ありがとうございました。
お礼
仕入先まで指定することが出来ない状況ですので ご回答いただいた、超音波洗浄は参考になりました。 ありがとうございました。